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【新連載】江戸時代(幕末)の“父親”は子育てに熱心に関わっていた!【夫婦・子育ていまむかし Vol.1】

Woman.excite / 2022年5月17日 15時0分

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わが家は男子3兄弟。
性別が偏っているだけに多様性や男女平等、そして性教育など、より注意深く子どもたちに伝えていかねばと常に思っております…!

わが家は夫が平日忙しい分、休日に子どもたちの対応を積極的にしてくれている方だと思います。元々、夫はジェンダー役割にとらわれた考えを持っているタイプではなく、子育ては母親のやるものとは思っていないのですが、いかんせんリアルに子どもたちと触れ合う時間は少ないのが現状なんですよねぇ…。



というわけで、子育ての多くの部分を母親であるワタシがやっており、どうしても平日はほぼワンオペで…子どもたちもそれが当たり前と思ってしまっているようです。

『孤育て』という言葉があるほど、子育ては女性のワンオペor負担が多いのが現状の日本。

でもそれって…昔からなの? 『子育ては女の仕事』ってイメージは一体いつから…? とモヤモヤが止まらなくなってしまったワタシ。

たぬ君とおこん に日本の歴史を教えてもらおう!
そこでスマホにダウンロードしたての歴史検索アプリを開くと…
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突如現れた不思議な公家のたぬ君と遊び女おこんのふたりは歴史空間への案内人?! ワタシが疑問に思っていること、この目で確かめさせてもらえることになりました!

江戸(幕末)は子どもの楽園だった…?
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たぬ君の持つ葉っぱマジックでドロンとタイムリープしたのは、幕末日本の街並み。

馬や人が賑やかに行き交う大通りで何より目立っていたのは道のど真ん中を楽しそうに遊び場にしている子どもたちの姿でした。
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この頃は各国からの外国人使節たちも日本に来ていて、ヨーロッパとは明らかに違う子どもへの対応の差に大いに驚いたんですって。在留外国人たちの記録に、江戸時代の日本では子どもたちが大人からとても大切にされて、愛情深くのびのびと育っていたという風景が残されているようです。

例えば馬車の先駆けをする別当(係)の

道路の中央に安心しきって坐っている太った赤ちゃんを抱き上げながらわきへ移したり、耳の遠い老婆を道の傍へ丁重に導いたり、実際10ヤードごとに人命をひとつずつ救いながら進む



そんな様子も見られてちょっとほっこり。

そして、もっと驚いたのは長屋の並ぶ庶民の住宅街。
江戸の日常の中では父親たちが当たり前に子育てをしていたんです!!
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イザベラ・バードはこう記しています。
毎朝6時ごろ、12人から14人の男たちが低い塀に腰を下ろして、それぞれ自分の腕に2歳にもならぬ子どもを抱いて、かわいがったり、一緒に遊んだり、自分の子どもの体格と知恵を見せびらかしているのを見ていると大変面白い。


幕末に来日したオールコックというイギリス人は上陸した長崎の様子を見て『子どもの楽園』という表現で記していました。

子どもという存在が、親だけでなく大人たちから、つまり社会全体からとても大切に扱われ
「子ども達は朝から晩まで幸福であるらしい」
と西洋人の目に映っていたなんて、ちょっと胸にくるものがありますよね…。

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明治以降、欧米に追いつけ追い越せで必死に西洋文化を受け入れていった日本。その時代に、より生産力を高め富国強兵を目指す中で男女の役割も変わっていって…というのが現代の形になっていった経緯みたいですね。

現代…そして未来はどうなる?
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それぞれいろんな感想を持ちながら現代に帰ってきたわが家のメンバー。

働き方も生活様式も全く違う江戸時代と現代を比べても仕方ないのですが、日本人がもともと持っていた良い部分は少しずつでも取り戻したい。

夫とワタシ、どうしたらお互いの負担を減らしながら子どもたちにも我慢をさせずに満足度の高い暮らしをしていけるか…膝突き合わせて話し合ってみました。歴史に興味のなかった夫は、武士の時代でいかにも男尊女卑の意識が強そうと思っていた江戸時代の男性が育児をしていたということが意外だったそう。

ワタシは、父親たち男性が家事の忙しい時間帯に家にいられて現代よりずっと家族団欒が多そうなところが羨ましかったなぁ…。家事は主に女性の仕事だったようで、年長の子どもが年少の子守りをしたり労働させられたりと、もちろん今より大変なことも多かったはずですが。

翻って現代の男性に目を向けると…昭和の価値観『男は大黒柱であれ』にプラスして、昨今は『育児も家事もしろ』と求められるものが多すぎることも問題になっているようです。わが家の男子3兄弟はそんなプレッシャーと戦う未来が待っているのか…と思うとちょっと心配…。誰かに負担が偏ると、お互いを思いやる気持ちが消えやすくなりますもんね。

歴史を知ることで、男性も女性も無意識に思い込んでいる『あたりまえ』(アンコンシャス・バイアスっていうようです)から抜け出せたらいいなぁ…。

そんなわけで、たぬ君とおこんさんにこれからいろんな歴史の世界に連れて行ってもらうことにしたわが家でした。
(tomekko)

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