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母に「この学校に行きたい」なんて言えない…一方的に敷かれた中受へのレール【夢見る母の教育虐待 第3話】

Woman.excite / 2023年7月9日 10時0分

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■前回のあらすじ
ある日、母に連れ出されて向かったのは、私立中学校・A女子中の文化祭でした。なんとそこは偏差値が60近い「上位校」と呼ばれる学校! そして、訳がわからぬまま、その学校を受験する流れになり…。


成り行きで、A女子中を受験することになった私。

しかし、A女子中ほか、何校か「併願校」も選ばなければいけませんでした。

■つらすぎる学校見学



併願校もA女子中に匹敵するレベルの学校をいくつか見学しよう! となり、あちこち見て回りました。

その際、母と現地へ向かう道中は、緊張感のあるものでした。

まるでランウェイを歩くモデルの修行のように、一挙手一投足をチェックされ、「そんなんじゃカッコ悪い」「中学校に失礼」とピリピリ。



そして、見学した学校が母の予想と違うと、帰り道はさらにつらい時間に。

母は「パンフレットと違う」「騙された気分」など、その学校をとことんこき下ろしました。

そのため、私が「ちょっといいかも」と思った学校があっても、うっかり口にはできない状況でした。







そんな生活が続き、私が小学5年生になる頃、小学校から進路希望調査の紙が配られました。

ついに志望校を決める時期がやってきたのです。
 
 

■初めて母に近くの学校について聞いた
私はそもそも「どうして受験をするのか」がわからないままこの時期を迎えてしまい…。

「行ってみたい学校はある?」と聞かれると、「正直、まったくわからない」としか答えられませんでした。

しかし、母は「ついにこのときが来た!」と言わんばかりに興奮。

進路希望調査の紙には、母のイチオシのA女子中のほか、同レベルの学校を2校書いて提出しました。



この頃の私は通っている小学校が遠い(片道1時間)のが少々つらかったため、初めて自分から母に「近くにいい学校はない?」と聞いてみました。







母の勢いに負けてしまい、自分が良いと思った学校の名前すら口にできない状況…。嬉しそうに志望校を決めている母を前に、そんなこと言えなかったのです。


 
 
(mochiko.)

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