鉛筆が消えていく…!? 発達障がいグレーゾーンと診断された娘と「筆箱の罠」【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.28】
Woman.excite / 2024年2月28日 9時0分
鉛筆が消えていく…!? 発達障がいグレーゾーンと診断された娘と「筆箱の罠」【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.28】
■入学した娘に筆箱を…
あれはもう四年前。娘が小学校に入学するときのお話です。
ランドセルや算数セットなどの学習用品を買い集める中で、私には楽しみにしていたものがありました。
それは…筆箱!!
鉛筆が一本一本収納できる、あの“ザ・小学生”な筆箱です。
娘を文具屋さんに連れていき、お気に入りのデザインのものをひとつ購入。
どれも色とりどりのステキなものばかりで、悩みに悩んで選んだそのひとつは、私にとってもかけがえのない筆箱になりました。
こうして始まった娘の学校生活。
しかし、それには思わぬ盲点がありました…。
■鉛筆が消えていく…!?
しばらくすると、その兆候は現れました。
毎日、鉛筆が削れているか、短くなっていないかのチェックの中で…。
鉛筆が減っている…?
娘に鉛筆の在処を聞いてみると、「わからない…」とのこと。
このときはまだ学校も始まったばかりだし、忘れ物のひとつやふたつあるだろうと特に気にせず、新しい鉛筆を補充していたのですが…。
これが毎日、消えていく…。
そこで、ランドセルをチェックしてみると…。
ランドセルの内ポケットにたくさんの鉛筆が…!!
■ザ・筆箱の盲点
私には思い当たる点がありました。
療育センターで“ADHD寄りのグレーゾーン”と診断を受けていた娘。
身体的な多動傾向はないものの、精神的な多動傾向は見られ、集中することが少し苦手。
保育園時代も、ほかのことに気を取られ、忘れ物や聞き忘れが多々ありました。
小学生になってからも、何かをしているときに声をかけられたり、他のことが気になったりすると、今までしていたことが中断されてしまったり、何をしていいのかわからなくなってしまったり…ということが多くありました。
娘がひとつひとつを真剣に取り組む努力をしていても、マルチタスクがちょっと苦手で、やるべきことが飛んでしまうところがあるのです。
そのことを踏まえて考えてみると…。
ザ・筆箱って…。タスク(課題)のかたまり…!!
“鉛筆はここに入れなければならない”
“消しゴムはここに入れなければならない”
“定規はここ!!”
フタを開ければ、そんなミッションだらけです。
娘は、先生の言葉を聞きながらも、学習内容を必死に理解しようとしながらも、筆箱の幾多のミッションもクリアしなければならない。
それはもう、娘にとってはとてつもないタスクで、重圧だったと思います。
母は子どもふたりに一斉に話しかけられただけで「ちょっと待って!」となってしまうのに、娘は学校の授業中に、頭の中でたくさんの指令を受けていたわけです。
でも、決して先生にストップはかけずに、静かに静かに、焦っていたのだと思います。
そして、鉛筆を筆箱に収めるどころではなくなり、とりあえずランドセルに押し込めていた。
そんな娘の心情を思うと、胸がギュッと締め付けられました。
■筆箱を変えた後は…
その後、娘と相談をして、筆箱をファスナー形式のペンケースに替えることに。
低学年だとまだ周りは筆箱が多く、娘はちょっと抵抗があったようですが、その効果はてきめんでした。
鉛筆も消しゴムも定規もひとつのところに入れれば大丈夫! というペンケースは、娘にとって最高のパートナーになり、鉛筆が知らぬ間に減っていることもなくなりました。
ひとつひとつのものを大切に、あるべき場所に収納する、ということを教え、身につけさせてくれる筆箱。
その存在は大切ですし、今年小学生に上がる息子にもばっちり購入しました。
でも、子どもの特性によっては、それを扱うのがとても大変なこともあるのだと、娘は、そしてあの筆箱は、教えてくれました。
そのことを考えると、あのときに買った筆箱も、私と娘にとっては大切な宝物です。
もし、お子さんの鉛筆がなくなる、筆箱にちゃんとしまうことができない…ということがあったら、「筆箱が合ってない…!?」という場合もあるかもしれません。
(たんこ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【CHIKYU株式会社】ランドセルメーカーが大人気文房具と初コラボ!地球イメージのクーピー12色セットなど環境に優しいグッズがランドセルのノベルティとして新登場。
PR TIMES / 2024年6月30日 16時45分
-
「弟と登校なんて恥ずかしい」と言い放った娘に変化が! まさかの姉弟下校が実現した!?【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.32】
Woman.excite / 2024年6月28日 9時0分
-
「職場いじめからゴミ屋敷」住人の悲しすぎるSOS ふすまに殴り書きされた無数の「たすけて」の文字
東洋経済オンライン / 2024年6月15日 13時0分
-
【子どもの小学校入学不安なことは?】70.3%が「子どもがクラスになじめるか不安だった」
PR TIMES / 2024年6月13日 16時0分
-
「小4娘のペンが盗まれた」同級生がペンを筆箱に入れるのを娘が目撃、担任「あとで返してね」→返してくれない「その場で返させるべき」批判殺到
まいどなニュース / 2024年6月12日 7時10分
ランキング
-
1日産新型「セレナ“ミニ”」登場は? シエンタ&フリード対抗の「小型ミニバン」は? 実はあった「小さな3列車」 ユーザーの声いかに
くるまのニュース / 2024年7月6日 7時40分
-
2不倫相談士は見た 第2回 PTAは不倫の温床? 恋に狂った妻には届かない“ダブル不倫の絶対ルール”とは
マイナビニュース / 2024年7月4日 16時0分
-
3宝くじに当たる「確率」ってどれくらいなの?
オールアバウト / 2024年7月5日 21時40分
-
4ワークマンの「暑い日に履きたい、通気性抜群のシューズ」3選 980円の「ボーンサンダル」はカワイイ&歩きやすい
Fav-Log by ITmedia / 2024年7月4日 5時55分
-
5値上げラッシュに打ち勝つ!電気&ガス代が家計を圧迫「夏の光熱費節約」プロ技10
週刊女性PRIME / 2024年7月6日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください