フランスのお菓子「クイニーアマン」の作り方〜カリッサク食感!フランスの人気お菓子レシピも♪
Woman.excite / 2024年6月8日 8時0分
ベーカリーやケーキ屋で人気な「クイニーアマン」はフランス菓子のひとつ。バターと砂糖をふんだんに使い、香ばしいデニッシュ生地が絶品です。
出来立てのサクサク食感は格別。ぜひおうちで手作りしてみませんか?
今回は、クイニーアマンの作り方をご紹介。「そもそもクイニーアマンって何?」という方のためにも、特徴や歴史についても解説します。
また、フランスの人気お菓子やガレットのレシピ【7選】も厳選しました。午後のティータイムや朝食、ブランチにぜひお役立てください。
■【クイニーアマン(Kouign-Amann)】とは?
クイニーアマンとは、クロワッサンに似たパン生地に、たっぷりのバターと砂糖を折り込んで焼いたもの。一般的には円形や四角い形状で作られ、サクサクした層とキャラメリゼされた甘い外側が特徴です。
フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子であり、「アマン(Amann)」がバター、「クイニー(kouign)」がケーキを指し、「バターケーキ」という意味です。
クイニーアマンは1850年代後半に、ブルターニュ地方のドゥアルヌネ(Douarnenez)という町のパン屋で誕生したとされています。当時小麦粉が不足した一方、バターが豊富に生産されていました。代替品としてバターを多く含む生地を焼いてみたところ、思いがけずおいしいパンが完成し、これがクイニーアマンの原型です。
そして、ブルターニュ地方で人気を博し、フランス国内外で愛される伝統的な焼き菓子として定着しました。
■焼き立てをおうちで【クイニーアマン】の作り方
イングリッシュマフィン型を使うレシピです。生地は冷蔵庫で休ませながら伸ばすのがポイント。出来立てはサクッと香ばしく、バターの香りとグラニュー糖の甘みが口いっぱいに広がります。
【材料】(マフィン型 8個分)
フランスパン専用粉(リスドォル) 250g
インスタントドライイースト 小さじ 1
砂糖 小さじ 1
水 170~180ml
塩 小さじ 1
無塩バター 10g
無塩バター(折り込み用) 150g
グラニュー糖 250g
【下準備】
1、水を人肌程度に温める。その半量の水に砂糖小さじ1、インスタントドライイーストを入れ、予備発酵させる。
2、オーブンを170℃に予熱しておく。
3、無塩バター(折り込み用)を厚さ1cm、12cm×12cm位に広げる。指で押して軽くつぶれるくらいの柔らかさにしておく。
4、マフィン型を用意しておく。
【作り方】
1、ボウルにフランスパン専用粉(リスドォル)を入れ、塩をおき、温めた水(予備発酵させた物と、その残りの水)をかけ、カードでひとまとまりになるまで混ぜる。
2、生地を台の上に出して無塩バター10gを加え、こねる。表面がなめらかになり、膜がしっかりとはったら、温かいところに置いて発酵させる(30分)。
3、生地を20cm×20cmほどに伸ばし、冷凍庫で約20分冷やす(バターと同じくらいのかたさになるまで。時間は様子を見て調節する)。
4、生地を冷凍庫から出し、上に無塩バター(折り込み用)をのせ、生地が重ならないように包む。50cm×18cm位に伸ばし、3つ折りにして20分ほど冷蔵庫で冷やす。
5、分量の1/4ほどのグラニュー糖を打ち粉にしながら、50cm×18cm位にのばし、3つ折りにする。冷蔵庫で20分ほど冷やす。もう一度、同様に繰り返す。
6、グラニュー糖を打ち粉にし、最後に厚さ3~4mmに伸ばし、10cm角に切る。
7、マフィン型に合う大きさになるまで折りたたみ、最後に残ったグラニュー糖を底になる部分につけ、マフィン型に入れて常温で20~30分、最終発酵させる。
8、170℃に予熱しておいたオーブンで30分焼き、マフィン型からはずしてさらに10~15分焼く。
【このレシピのポイント・コツ】
ここではガスオーブンを使用しています。オーブンの機種により、温度差や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。
フランスパン専用粉(リスドォル)が手に入らない場合は、強力粉180g+薄力粉70gでもOKです。
■ティータイムに【フランス菓子】の人気レシピ5選
クイニーアマンのほか、フランス生まれのお菓子は多数あります。ここでは、簡単なものから中級者向けのレシピまで厳選。手作りのフランス菓子とともに、優雅なおうち時間を楽しんでみませんか?
・ガレット
ガレットはフランス語で「丸く焼いたもの」という意味。発酵バターをたっぷり使って厚めに焼き上げ、リッチな風味とザクッとした歯ごたえが楽しめます。1枚で満足感があり、ワンランク上のクッキーを作りたいときにおすすめです。
・ウフ・ア・ラ・ネージュ
フランス語で「ウフ」は卵、「ネージュ」は雪を意味し、茹でたメレンゲにカスタード風味のソースを添える一品です。ふわとろの口溶けがたまらなく、カラメルソースが全体の甘さを引き立ててくれます。余った卵白を消費したいときにも◎。
・プルーンのファール
もっちりとした食感のカスタード生地にプルーンを閉じ込めて焼き上げる、フランス・ブルゴーニュ地方の伝統菓子です。プルーンの酸味がいいアクセントになり、紅茶ともよく合います。
・パン・デピス
パン・デピスとは、「スパイスのパン」という意味で、シナモンやナツメグなどスパイスの良い香りが印象的。バターは使わず、ハチミツをたっぷり入れて焼き上げます。もっちりとした食感がやみつきになりますよ。そのまま食べてもおいしいですが、軽くトーストしてアイスを添えてもOK。
・サントノーレ
円盤状のパイ生地にカラメルシューを王冠のように飾り、中央にクリームを絞るケーキです。豪華な見た目で、フランスでは特別な日に食べられることが多いそう。やや難易度は高いですが、ひとつひとつの工程はそれほど難しくありませんよ。
■朝食やブランチに【ガレット】の人気レシピ2選
そば粉を使用したガレットはフランス・ブルターニュ地方の郷土料理。片面だけを焼き、フライパンの上でハムやチーズ、卵・野菜などをトッピングするのが特徴です。
・たまご×キノコ×チーズのガレット
マッシュルーム、マイタケ、シメジなどをハーブで炒め、たっぷりチーズと卵をからめていただきます。キノコの芳醇な香りが際立ち、爽やかなスパークリングや白ワインとも好相性。これだけで大満足できそうですね。
・サーモン×クリームチーズのガレット
サーモンやクリームチーズ、ベビーリーフや紫玉ネギを盛り合わせる、サラダ系ガレットです。アップル・ブランデーとも呼ばれる「カルヴァドス」の風味を効かせて、大人の味わいに。ヘルシーでおいしく、女子会や家飲みに良さそうですね。
クイニーアマンは見た目も香りもすべてにおいて、そそられる要素がいっぱいです。ぜひ手作りして、焼き立ての香りとカリ&サク食感を楽しみましょう。また、美食の国「フランス」にはクイニーアマン以外にも魅力的なスイーツや料理が盛りだくさん。まずは簡単なものから挑戦してみて、プチ旅行気分を味わってみてくださいね。
(川原あやか)
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