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2歳児の発想が斬新過ぎた! 家族で俳句を詠んでみてわかったこと【特別じゃない日を特別にする方法 Vol.6】

Woman.excite / 2024年6月11日 10時0分

2歳児の発想が斬新過ぎた! 家族で俳句を詠んでみてわかったこと【特別じゃない日を特別にする方法 Vol.6】


家族みんなで「特別じゃない日を特別にする方法」を見つけていくこの連載。今回は「自然の中で俳句を作ってみよう!」です。ここのところ屋内の活動が多かったので、外に出る活動にしてみました。


家の近所の公園でもよかったのですが、せっかくなら広大な自然の中に行きたいと思い、前から気になっていた奈良県の曽爾(そに)高原に行ってきました!

非日常的な場所で俳句チャレンジ!
子どもたちの反応は…?

曽爾高原近くで昼食を食べた後に、子ども達に改めて今日のチャレンジを説明します。

「俳句ってなんだっけ?」という息子に、「五七五のリズムで文章を作るやつだよ」というと「あ、それ学校で習った!」とのこと。


私自身も教えられるほどではないし、俳句のルールは細かく気にせず、自由に作った方が子ども達も楽しいだろうと思い、家族全員ノリで作ってみようという事になりました!笑

奈良県の曽爾高原が最高過ぎる!
子どもたちの俳句はいかに…?



これが曽爾高原! 天気が良かったことも相まって、想像以上に景色も雰囲気も素敵なところでした!!

風も気持ちよく、新緑がすっきりと映えて…奈良県の曽爾高原、最高だな。ここは特にすすきが有名なところなのですが、この青々した高原の方が私は好きだなと思いました。

子ども達も夫も「すごいきれい!!」と大喜び。こんなに素敵なところなのに語彙力がないのでうまいコメントができないみんな…俳句作りはどうなることやら。

高原を満喫した帰り道
ついに家族の俳句を発表!

高原で写真を撮ったり、ハイキングコースを歩いたり、素晴らしい時間を過ごしました。そして2時間後。帰りの車の中でみんなから回収した俳句の紙を読み上げて発表します。



まずは私から。

「空は青 四方は緑 ケロコロケロ」
俳句の作法が良くわからないので、見えたまま聞こえたままを俳句にしました! 四方が山に囲まれた曽爾高原で上を見ると空は気持ち良い青色で、池からカエルの鳴き声がケロケロコロコロ聞こえてきたのが印象的でした。気持ち良い場所だったなぁ。

続いて長男の俳句。
「やまのぼり つかれるけれど たのしいね」
もう説明がいらないくらい分かりやすい感想文! どんな気持ちで俳句を作ったのか聞いてみると、「山登りは疲れたけど、上まで登ってから下を眺めたらすごく綺麗で、カエルのいた池に太陽が反射してキラキラしていた。そんな景色を見たのがすごく楽しかった!」とのこと。

最近の息子はゲームが大好きであまり外での活動は好きじゃないかもしれない…と思っていたのですが、ちゃんと楽しかったのか〜、良かった〜!!

そして、俳句にしなかった部分をぜひ俳句にしてもらいたいような、それがまた長男ぽいような良い俳句だな、と思いました。

お次は娘の俳句です。
「ちょっとつかれたけど だいたいぜんぶた のつしかた」

※実際の表記に合わせて書いてます

“た のつしかた”って、なんてかわいいいの! 本人に詳しく聞いてみると「山登りは疲れたけど、上に行った時に涼しい風が吹いて楽しかった!」とのことでした。

全然五七五じゃないし、“た のつしかた”だけど、それが小学1年生って感じでこの俳句は今の時期を切り取った記念になるなぁと思いました。

高原のハイキングは日陰がない分、登りがきつく娘は大変そうでしたが、休みながら頑張って上まで登って偉かったね。続いては…。

そして夫の俳句。
「高原の 緑の野原 影作る」

おお、今回の中で一番俳句っぽい!!

夫曰く「流れる雲が高原に影を作っているのが印象的で、それを思い出しつつ夏井先生を脳内に召喚して添削してもらいつつ作った」とのこと。

高原に雲の影が流れていく景色を私も見たんですが、本当に綺麗だったんですよ…! 言葉でも絵でも表現しきれないので写真も貼っておきます。
これを俳句にするとしたらみなさんはどうしますか?

そして最後は次男! まだ字が書けないので私が代筆しました。
「にゃんにゃんかいて つぎはわんわんかいて いぬかいて」
いや高原関係ないんかーい! しかも偶然若干俳句ぽいリズムになっていました。すごいな。次男のフリーダム俳句です。ちゃんとあとで犬の絵も描いてあげました。

家族5人の俳句を見比べてわかったこと
以上5人の俳句が揃いました。俳句の良し悪しはよくわからないので順位をつけたりはしていませんが、みんなそれぞれ視点が違っていて、同じ場所で同じ経験をしているのに面白いなあと思いました。

子ども達も楽しかったようで、ニコニコしながら「ぼくの(わたしの)俳句はどう?」と何度も聞かれ、「それぞれの良さが出たいい俳句だね!」と話しました。

おそらく、何もせずに曽爾高原に行くだけだったら「綺麗だね」「良い景色だね」「気持ちいいね」くらいで終わっていたと思うのですが、今回は俳句を作るというミッションがあったお陰でより深く周りを観察したり、自分が感じるものに注意を払えたような気がします。

他の人の俳句を聞いて「そうだそうだ、そんてこともあった!」と思い出すことも多く、思い出の色が増えていくようで楽しかったです。

息子や娘にとっても自分が見たもの、聞いたもの、感じたものを文章にする良い練習になるので、また他の場所に行った時もやってみたいな!

後日、みんなが書いた俳句を机の上に置いておいたら、子ども達がそれを読み上げて「これはお父さんの俳句だね」「これ、ひらがな書くの難しかったんだよ」「疲れたけど風が気持ちよかったよね!」と俳句を起点にその時のことを思い出して話していました。

その様子を見て、「そうか、俳句も写真やビデオと同じなんだ! 読めばいつでもその時の記憶や風景を思い出せる、記録になるのか!」と当たり前のことに気づかされました。

この連載をしていて「特別じゃない日を特別にすること」をしていますが、それをどう記録に残すのかも大事だよなぁ」とよく感じます。どんなに楽しい日々も、何か記録に残しておかないと子ども達は忘れてしまいます。

だから、できるだけ写真や動画に残しているのですが、「俳句を残しておく」というのもとても良い記録の残し方なのかもしれません。

ちなみに今回のハイキングで長男は自然の中を歩くのにハマったようで、次の週にも祖父祖母と一緒に奈良の山にハイキングに行きました。新しい趣味が増えて良かったね。



文・イラスト むぴー
(むぴー)

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