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ママたちの不安~株価暴落、夫の反対、売り時は?をプロが解消! 投資初心者のお悩みQ&A【「無理なく貯まる!初めての投資」 第3回】

Woman.excite / 2025年2月1日 20時10分

ママたちの不安~株価暴落、夫の反対、売り時は?をプロが解消! 投資初心者のお悩みQ&A【「無理なく貯まる!初めての投資」 第3回】

 


©naka - stock.adobe.com


家計再生コンサルタントの横山光昭さんに“投資の基本の『き』”を教わった本連載も今回が最終回。最後は「けれども、やっぱり不安!」という読者の悩みを直接質問してきました。質問は全部で6つ。あなたの「それ、聞きたい!」はありますか?

■株価の「暴落」が怖くて投資に踏み出せない…


©Who is Danny - stock.adobe.com


Q1:株価の「暴落」がどうしても怖いです

昨年、株の大暴落がありました。世の中が「新NISAをやろう!」という雰囲気になった時だっただけに「やっぱり株は暴落するんだ」と感じ、どうしても怖いです。

A:「暴落」ではなく「株価の揺れ」。そこから学ぶべきことを知っておきましょう。

私がおすすめしているのは「投資は長期でやりましょう」ということ。一時的な「株価の揺れ」に一喜一憂する必要は、まったくありません。

長期的な視点に立ってみれば、ここ数年は調子が良すぎたんです。調子が良すぎたために「新NISAをやるのが当たり前」という風潮になった直後に急にドンと落ちたから大騒ぎになっただけです。でも、昨年の暴落を体験したことで「株価が落ちたとしても、時間が経過すれば元に戻るんだ」という流れは理解できたと思います。

株式市場は「順調に右肩上がりで成長していく」というものではなく、ジグザグしながらだんだん上向いていくイメージです。多くの人が投資を始めたという時期に「ファンドが成長する過程では、そういうことも起こるんだ」ということを知ることができて良かったのではないでしょうか? 

これまでの株式市場だって、リーマンショック、コロナショック…など「〇〇ショック」は幾度となくありました。長期投資の場合には株価が揺れた時に不安になって「狼狽売り」をしないことが大切ということまずは学びましょう。

■夫が投資に反対…どう説得すればいい?


©buritora - stock.adobe.com


Q2:投資をしてみたいですが、夫が反対しています

みんながNISAを始めていると聞いて私も始めたいです。けれども夫に相談したところ大反対されました。どうしたら良いですか?

A:少額で密かにスタートし「結果」と「具体的な数字」を見せましょう。

夫婦で投資方針の足並みが揃わないご家庭は多いものです。ご夫婦のどちらかが「断固反対!」というご家庭もあるし「投資は危ないんじゃないの?」といった「双方のリスク許容度」が合っていない場合など、さまざまです。

理想は、「ゆっくりと話し合いながら、価値観を擦り合わせていく」ですが、そもそもお金について話し合いができない家庭もあります。話が平行線になりそうな予感があるなら、投資をスタートする「前」の話し合いには、あまり意味がないのかもしれませんね。ぶつかり合って終わりだからです。

そんな時のポイントは、「結果」と「具体的な数字」です。

たとえば、投資をやりたい方が少額投資を密かに始めてみて、半年か1年経って「増えたという結果」が見えてきた時点で、「毎月これだけ地道に投資していたら少しずつ増えたんだ」という「具体的な数字」を見せてみましょう。「パートナーが投資アレルギーだ」という相談を受けたご家庭で、実際にこの方法でパートナーの方も「やってみようかな」となったケースは多かったです。

■知人が詐欺被害に! 投資詐欺にあわないための心得は?


©Maximusdn - stock.adobe.com


Q3:知人が投資詐欺にあいました。詐欺にあわないための心得は?

知り合いから、「投資詐欺にあった」という話を直接聞きました。身近でそんな話を聞くと、やっぱり怖いです。詐欺に合わないために気をつけるべきことは何ですか?

A:「うまい話はない」ということを知っておく。これに尽きます。

まず「投資の話」なのに、「絶対」とか「必ず」という言葉が出てくる場合は、疑ってみた方がいいですね。

また、「最初は信じていなかったけれども、グループLINEなどに入って周囲が『やったら儲かりました』という話ばかりだったので、だんだん(警戒心が)麻痺してしまった」という話もよく聞きます。これらの話に共通する対策は、ただ1つ「うまい話はない」と知っておくことです。

焦りも禁物です。「普段だったら絶対に引っかからないのに」とおっしゃる方に話を聞いてみると、「早くマイホームを手に入れたい」とか「早く学費を貯めたい」などと「早くお金を手に入れたい」という気持ちが根底にある場合が多いのです。その「早く」という気持ちに、付け入られてしまうのです。

仮に、百歩譲って投資詐欺でなかったとしても、「すぐに大きく増える」という投資方法は、それなりのリスクをとる必要があるものです。過大なリスクをとる投資は、そもそも投資方法としては危ういです。

投資は、焦らずに。「長期投資」で時間をかけて、大切なお金を丁寧に育てていきましょう。


■「売り時」はどう見極めたらいい?


©Yingyaipumi - stock.adobe.com


Q4:「売り時」はどう見極めたらいいですか?

NISAのつみたて投資枠で投資をスタートしましたが、「積み立てているだけ」になっているのではないかと不安です。タイミングを見て、売る必要ってあるのでしょうか?

A:「インデックスファンド」の場合、売り時は「そのお金が必要な時」です。

まずは「インデックスファンド」への投資をする際の「前提」を理解することから始めましょう。
●基本的に投資信託は長期。長期保有をすることで、元本が大きくなることで利益も増え、雪だるま式に資産が成長していく。

●そうはいっても、お金は必要な時のために使うものなので、旅行や結婚、子どもの学費などライフイベントで必要が生じたら売却もあり、必要なときに売れるのがNISAのメリットである。

ゆえに、もしインデックスファンドの長期投資に「売り時」があるとすれば、積み立てを続けていたお金を何かに実際に使う時でしょう。「住宅資金」なり「教育費」なり、そのお金が必要になるまでは保有しておきましょう。

■投資で損する可能性があるなら始めたくないのですが…


©varts - stock.adobe.com


Q5:誰かが得をしているなら、誰かが損をしているのでは? 投資で損する可能性があるなら始めたくないのですが…

「投資で誰かが得をしているなら、誰かは損をするんじゃないか?」と思うんです。そう考えると自分は損をしてしまいそうで、投資というゲームに参加する気持ちになれません。

A:長期投資は「プラスサム」という理由を知ることから始めましょう。

少し専門的な話になりますが、質問者さんが想定している世界は、「ゼロサム(sumがゼロ)ゲーム」です。ゼロサムとは、Aさんがプラスのリターンを得れば、Bさんがマイナスのリターンになるといった「参加者の損益の合計はゼロ」ということが前提となっている世界です。誰かが勝てば誰かが負ける、例えば麻雀がそれにあたります。

これに対して、私がおすすめしている長期投資はいうなれば「プラスサム(sumがプラス)ゲーム」です。すなわち「参加者全員の利益と損失の合計がプラス」のゲーム、なぜなら世界経済は成長を続けており、今後も成長し続けると考えられているからです。

たとえば日経平均が過去最高値を出した時は、日経平均のインデックスファンドを持っている人はある意味「みんなで勝って」います。一方で日経平均が下がればそのファンドを持っている人は「みんなで負けて」いるのです。

「誰かが負けた分、誰かが勝つ」という発想は、ゼロサムゲーム。一方「インデックスの長期投資」は、いわばプラスサムゲーム。この違いを理解すれば、投資は必ずしも勝ち負けではないことがわかり、過度に恐れることはなくなるのではないでしょうか。

■投資の相談相手、どう選べばいい?


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Q6:投資のことを相談したい場合、相談相手はどう選べば良いですか?

投資についてネット記事や本を読んでみましたが、結局よくわかりませんでした。誰かに相談したいのですが、誰に相談したら良いかわかりません。

A:「誰に何を相談できるのか?」を知ることから始めましょう。

大前提としてお伝えしておきたいのは、「NISAのつみたて投資枠」の商品は金融庁が定める基準を満たす優良商品で、選ぶ際には専門知識はほとんど必要ない、ということです。(本特集の2本目の記事を参考にしてみて下さい)

ただし、iDeCoは口座を開く金融機関が登録している商品から選んで投資します。これは、ちょっと考えて選ぶべきですが、NISAのマネをするのでもOKです。

どうしても「対人」で相談したいというなら、投資初心者には家計の情報整理から始めることをおすすめしています。長期投資をスタートするには、「毎月いくらだったら投資に回せるのか?」といった「足元」を固めることが最も大切だからです。

資産運用のプロとして、「IFA(資産アドバイザー)」といったワードも気になるかもしれませんが、基本的にはIFAは富裕層向けのサービスが得意で、他者に投資を依頼するには当然手数料がかかり、10年、20年、その間ずっと手数料を取られることになります。

一般の方であれば、家計のお金の流れを整理し、投資対象のポートフォリオを組むあたりからスタートするのが現実的ではないでしょうか? その点でいえばFP(ファイナンシャルプランナー)が充分対応できます。

私の会社でもFP資格のある家計コンサルタントが、家計管理全般や資産運用など幅広い相談を受けています。サイト検索などで自分に合ったFPを探してみるのもひとつの方法かもしれません。



左)家計再生コンサルタント/横山光昭氏  右)マネーライター/楢戸ひかる氏


いかがでしたか? ひと昔前は投資をするには、ある程度の勉強が必要でした。今は税制優遇制度が整い、新NISAの「つみたて投資枠」に金融庁の基準を満たす商品が並んでいるという時代になりました。iDeCoも新NISAと同じような商品をラインナップしている金融機関が増えています。

そんな今の時代は、誤解を恐れずにいうならば、投資は「習う」より「慣れろ」なのかもしれません。今回ご紹介した内容や横山光昭さんの本などを手にとって基本を押さえて、まずは少額から投資の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

■今回、取材を受けてくださった横山光昭先生の書籍【最新刊】『月3000円からはじめる新NISA超入門』
横山光昭著/アスコム刊(1,397円/税込)
1万2千人が成功した最強メソッドを更に簡単&おトクに! 投資への不安が自信に変わる、待望の一冊です!

【参考書籍】『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』


横山光昭著 ペロンパワークス編/インプレス刊(1,320円/税込)
一番わかりやすい入門書!「銀行預金しかしていない」「子育て・老後資金が不安」「難しそうで踏み出せない」…そんな方に最適!

横山 光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで26,000件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。

(楢戸ひかる)

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