編集長曰く「MEN’S Prescious世代へのメッセージは”自分の信じる道を行け。そして…”」

Woman Insight / 2014年12月31日 14時0分

「自分のスタイルを貫いている人がカッコいい」をテーマに、クラシコスタイルだけでなく、ハイブランドのアイテムも取り入れたジェントルマンスタイルを提案している『MEN’S Prescious』。今回は、それが読者に受け入れられた理由を、具体的な特集例とともに探っていきます。

★1回目のインタビューはコチラ→  「メンズの2014年は“○○○”一辺倒」Men’s Precious編集長インタビュー

Woman Insight編集部(以下、WI) トレンドにただ乗るのはカッコ悪い、自分のスタイルを持っている人がカッコいいという主張は、言葉にはしやすいですが、ファッション誌の誌面にするのは難しいと思うんですが、どうやって説得力を持たせたのですか?

鈴木編集長(以下、鈴木) 今、発売している冬号のタイトルは“手に入れろ! 魂の「一張羅」”なんですけど「自分のスタイルを持っている人」をいろいろな角度から取り上げています。

例えば、セルジュ・ゲンズブール。彼はずっとレノマのネイビージャケットを着ていて、それが一張羅というかユニフォームだった。当時、フランスではテレビに出るときは、みんなネクタイをして、スーツをピシッと着る感じだったんですけど、彼はジーンズに、ヨレヨレのシャツにそのネイビージャケットを着て、タバコをガンガン吸いながら出ていたんです。

ネイビージャケットというのは、一般的にはきちんと着るアイテムだけど、彼はあえて着崩す。そのならず者の風情が、またカッコよかったわけです。自信を持って着るなら、ネイビーブレザーがヨレヨレでもいいし、そういう生き方もある。それはそれでカッコいいよっていうことを伝えました。

そこに、もし今着るなら、こんなネイビージャケットが素敵ですよ、と言いながら、ブルネロ・クチネリの最新ジャケットなどが出てくる。かなり高額の商品もありますが、ここに出てくる厳選の4枚のジャケットは、本当に仕立てもいいし、一生着られる。そういう風に、ただ「ネイビージャケットのカタログをお見せしますよ」というのではなく、セルジュ・ゲンズブールの魂の一着のネイビージャケットがカッコいい! というストーリーがあったうえでの、厳選アイテムの紹介をしています。

同じように、ジャン・ギャバンやアラン・ドロンの50年代の映画に出てくるトレンチコートを再現してみたり。ムッシュかまやつさんのトレンチコートも出てきます。これもすごく、カッコいい。

WI ムッシュかまやつさんまで登場するとは……!

鈴木 本誌にご本人の私物のトレンチコートが出てくるんですが、アクアスキュータムのトレンチコートに、バーバリーのマフラーを合わせるのが彼のスタイルなんです。このふたつは、トレンチコートの雌雄のブランドだけど、それをあえてミックスして、さらにカジュアルなキャップをかぶって……というのが彼のスタイル。これはこれでカッコいい。もう1枚の、かまやつさんが着ているオレンジのコートはエルメスなんですが、このヨレヨレの感じがまたいいです。

この特集の巻頭には、スヌーピーのライナスも出てきます。彼の持っている毛布は、彼の皮膚の一部。まさしく一張羅なんですね。ほかのことには寛容なのに、これを取られることだけは絶対に許さない。それは彼の生き方なので、それはそれでいいんじゃないかっていうことを伝えています。

WI セルジュ・ゲンズブールやアラン・ドロンから、ムッシュかまやつさん、ライナスとまったく人選には統一感がないですが、魂の「一張羅」を持っている人という共通点があるんですね。

鈴木 そうです。ほかの号の特集でも、自分のスタイルを貫いている人に関するコラムをファッションページの間に入れているんですが、これがすごく読まれるし、反響がありました。伊達男で自分のスタイルを持っている人って本当にカッコいいので、大人の男性にはそういう風になってほしいんです。トレンドに流されたりとか、人の目ばかりを気にしたりしてはつまらない。「着る」っていうのは自分の生き方と一緒で、自分のスタイルを貫くことだと思うんですよね。いい大人に向けて雑誌を作っているわけだから、「トレンド着ようぜ」ではなくて、「自分の信じる好きな道を行けよ。ちなみに、こんないいスタイルもあるよ」というスタンスですね。

WI ただファッションコーディネートを見せたり、モノ自体のうんちくについて説明するだけじゃなくて、そこにこめられたストーリーを見せているんですね。

鈴木 そういう風に特集のテーマに厚みをつけていくことで、この雑誌の言いたいことがより読者に刺さっているんだと思います。
ジェントルマンスタイルをキープしながら、人それぞれの自由な選択を後押ししているMEN’S Prescious。読み物とファッションを織り交ぜ、人の想いからファッションへつなげていく手法に手ごたえを感じた2014年だったようです。次の回では、男性ファッション誌におけるファッション以外の特集についてお話していただきます。(安念美和子)

★1回目のインタビューはコチラ→  「メンズの2014年は“○○○”一辺倒」MEN’S Prescious編集長インタビュー

【編集長インタビューシリーズ】

※CanCam編集長が振り返った2014年の流行アイテムは……「○○靴」「○○ストッキング」「○○アクセ」

※AneCan編集長が見通す2015年。”万人ウケファッション”の次に来るもの

※ヒット企画からOggi編集長が紐解く、働く女性の”いまどき”のリアル

※Domani編集長が分析!元祖○○世代・35歳前後のファッションはどこへ向かう?

※Precious編集長も驚く……Precious読者のラグジュアリーなお買い物伝説

※SAKURA編集長が解説する、今どきママが大切にする「3つの軸」。

※日本文化を伝える雑誌『和樂』編集長が語る「○○こそサイコーのエンターテインメント!」

※NO.1美容誌『美的』編集長が分析する「太眉」ブーム、ふたつの理由

【あわせて読みたい】

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