ジェーン・スー『わたプロ』ドラマ化記念インタビュー(3)「やりたいことはまず“脳外上場”すべし」

Woman Insight / 2014年10月29日 21時0分

11月よりLaLa TVにてドラマ化する大ヒット書籍『わたしたちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社刊 以下、『わたプロ』)。著者のジェーン・スーさんへのインタビュー3回目! 回答が面白すぎて、なんでも質問してみたくなってしまうジェーンさんについて、さらに聞いていきます。

★第1回→ ジェーン・スー『わたプロ』ドラマ化記念インタビュー(1)「ついに親バレしました」

★第2回→ ジェーン・スー『わたプロ』ドラマ化記念インタビュー (2)「AneCanにも出られるなんて、生きててよかった

Woman Insight編集部(以下、WI) 『わたプロ』のあとがきを書かれたのはちょうど1年前くらいだと思うんですが、ジェーンさん自身、変わったことはありますか?

ジェーン・スーさん(以下、ジェーン) 1年くらいじゃ何も変わらないですよ~(一同爆笑)。でも人に期待したりとか、無茶に自分の欠損部分を人で埋めたりしようとか、そういうことを思う頻度は減ったかもしれない。そうなると人にますます人に期待しなくなって、「まぁ、タイミングがあえば~」的な感じにすべてがそうなってきました(笑)。

WI わかりますー! 欲が整理されると、楽になりすぎますよね(笑)。

ジェーン そうですね。もし20代の人に伝えることがあるとすれば、「お付き合いしている人との関係でつらいことがあるとしたら、7割は自分のせい」ですね。当時は相手が悪いと思っていたんですけど、その気持ちが整理つくだけで、諦めというか、欲の手離れが少し良くなるので。『わたプロ』を読んでいただいて、もし「書いてあることの何が悪いの?」と思っているようだとしたら、「結婚なんてできるわけねーじゃん」と(笑)。

WI ジェーンさんが「自分ジャンキー」になっていったのって、これがきっかけと思うようなことってありますか?

ジェーン うーん、気づいたらなっていましたねー。でも「努力すれば好きなものになれます」っていう教育を中学くらいから受けてきて、嫁だけはそれではなれないっていうことを学んでいなかったので、もう少し早く知っておけばよかったかなと思います。自分の努力とは関係ないっていう。やっぱり自分の今の人生を楽しんでいる人ほど、「結婚したいわ」って言いながら今の人生を楽しむことを手放せないんだと思うので、それはそれで、別に悪いことじゃないと思うんですよね。でも誰かと結婚しないと食べていけないとか、特にやりたいこともないから結婚したいとか、そういう人のほうが、結婚へのプライオリティが高いので結婚しやすいと思うんですよね。相手の人に「こんなのいらないよ」って言われたら「ヘヘッ」って笑うしかないんですけど、そこそこ気が強くて仕事が楽しくて、プライベートもエンジョイしていて、いろんな世界の自分の知らないこともガツガツ見にいけるようなバイタリティーがあるのであれば、嫁にいけないことくらいでグズグズ言わんでもいいと思ったりもします。とはいえ、いつも言ってるんですが、私も結婚したくないわけではないので「しないとは言ってない!」っていうのを、棺桶入るまで言ってこうかなと思ってます。さんざん「結婚したい」って言ってた女友達が、いざ目の前に結婚が来ると「ヤバイヤバイ」って、それこそヤバイくらい腰がひけてて。稲川淳二ばりに「ヤバイよーヤバイよー」ってずーっと言ってて。さんざん「結婚したい」って言ってたのに、実際に目の前にそれが現れてきたら「ヤバイよー」ってなる。その感じ、既視感がありますよね。

WI 今の20代はどちらかというとそもそも「頑張ればかなう」と思っていない気がしているんです。いや、「かなう方法があるならやるけど、無駄な努力はしたくない」と思っている人が多いのかな。「失敗しちゃいけない」とか「〇〇歳までに結婚しないとヤバイ」って考えが強いですよね。私たちの世代を見て「ああはなりたくない」って反面教師で思っている部分も少なからずあると思うんですが、慎重になりがちな20代の人に対して、気持ちが自由に、楽になれるようなアドバイスってありますか?

ジェーンさん 国の方針としては、それでみんなが結婚して子供を産んでくれたほうがいいわけですよね。それを否定するようなことを言うと、非国民になっちゃうんですけど(笑)、でも「頑張っても無理」っていうことは、あんまりないと思います。「よしやろう!」とまず思ったところから、人の手助けが得られるようになるというのが真理としてあると思うので。

WI ジェーンさんって学生のときは部活とかされていたんですか?

ジェーン 中学も高校も部活がんばってないですね(笑)。中学は軽音と剣道部で。軽音は、ちょこちょこ文化祭のときに出たりしてましたけど、高校はいちおう陸上部でしたが、練習にはほとんど出てないです。

WI 部活をやらずに何をされていたんですか?

ジェーン おやつ食べて帰ってきたくらいだと思いますよ。そんないい加減な人生ですよ(笑)。何か一生懸命打ち込んだことはないです。

WI でも音楽には接していたいと思われたんですよね。そのときは書くことになると思っていなかったけど、やっているうちにあれよこれよとこういうことになったと。

ジェーンさん そうですね。やりたいことがあったら、とりあえず脳の外に出すことをオススメします。私は「脳外上場」ってよく言ってるんですけど、脳の中で何かやっているときは、自分のアイデアでしかなく誰にも知られないので、でも誰にも知られない分、アイディアはいつもストップ高なんです。でも脳の外に出して人目に晒して上場することで、思わぬ評価が上がるかもしれないし、抜群のアイディアだと思ってたものに反応がなかったりもする。とにかく「私なんかじゃダメかも…」と思っている人も、思うことがあるなら外に出すのをオススメします。ネットがあるから今はなんでも外に出せるでしょ? 今のアラサーと私たちアラフォーの違いがあるとすれば、不況はずっと不況なんですよね。下の人たち、ばっくりしか時代感がわからないから、私たちアラフォーをバブルって言ったりするんですけど、ちょっと待て、と。全然違うからと。今のアラフォー世代と47、8歳(バブル世代)は、本当に天と地くらい差がある。で、今のアラサーとアラフォー、どちらも不況は不況で、今の子たちが恵まれているのは、ネットがあるのでなんでも発信しようとすればできる。インスタグラムとか。なので、やりたいことがあったらどんどんやるべきだと思います。ちょっとでもやってみようと思ったら、まず脳の外に出すことです。

WI 自分の中にあるうちは、それ以上にもそれ以下にもならないですもんね。

書いていたら、思いがけず人生が変わっていったことを話してくれたジェーンさん。「脳外上場」って言葉、意味もわかりやすく響きますね。こういう言葉のセンスに感服しつつ、やりたいことがある人はぜひ「脳外上場」してみてください! 想像とは違う未来のきっかけになるかもしれませんね。さて、次回はインタビューの最終回です。余談みたいな感じで『わたプロ』はどんな場で生まれたのかを教えてもらいました!(安念美和子)

 LaLaドラ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」

 http://www.lala.tv/watapro/index.html

主演:市川実和子、たんぽぽ 川村エミコ、小島 聖、酒井若菜、鈴木砂羽、谷村美月、平山あや、渡辺真起子 ほか

原作:ジェーン・スー『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社刊)

放送情報:CS放送 女性チャンネル♪LaLa TVにて1stシーズン:11/4(火)スタート、毎週(火)24:00~ほか放送、 2ndシーズン 2015年夏放送予定)

制作協力:ホリプロ 製作:アスミック・エース 製作著作: 女性チャンネル♪LaLa TV

★第1回→ ジェーン・スー『わたプロ』ドラマ化記念インタビュー(1)「ついに親バレしました」

★第2回→ ジェーン・スー『わたプロ』ドラマ化記念インタビュー (2)「AneCanにも出られるなんて、生きててよかった

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