なんと結婚後も作成可能!弁護士が伝授する「婚前契約書」のメリットとは

WooRis / 2014年11月20日 21時0分

写真

“婚前契約書”という言葉をみなさんも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。海外セレブが結婚の前に作成しているようなイメージを持っている人も少なくないかもしれません。または資産がある人や、離婚の可能性がある人だけが作る特別なものだとは思っていませんか?

そこで今回の記事では、婚姻関係の法務に詳しい『みらい総合法律事務所』の辻角智之弁護士に、“婚前(婚姻)契約書”について取材しました。

■婚前契約はネガティブな目的だけではない

「婚前契約は、海外セレブのような人だけが必要なものではなく、一般の方々も婚前契約を締結した方が、好ましいといえます。

すなわち婚前契約は、結婚した後の夫婦間のルールを予め決めて、その備忘録のために“契約書”という形に残すものです。

婚前契約というと、”離婚した場合の取り決めを予めする”というネガティブな印象を持つ方が多いのですが、あくまでも結婚した後の夫婦間のルールを決めるものです。ですから、離婚した場合の取り決めだけでなく、生活費等の財産関係の取り決めや、子どもの教育方針、家事の分担など、多岐にわたる内容を取り決めることになります。

通常、結婚したら○○してね、など、生活費や家事分担の取り決めを口約束することがあると思います。しかし、口約束だけでは後になって、“そんな約束したっけ?”と約束を反故にされてしまうことも多く、夫婦喧嘩に発展することもありますよね。

婚前契約書があればそのような時でも、きちんと約束したことについて契約書を確認することで、お互いが納得してルールを守ることになるのです」と、辻角弁護士は説明します。

■結婚してからでも間に合う

なるほど、口約束で言い争いしないためにポジティブな目的で婚前契約書を活用できるのですね。

でももう結婚して何年も経ったし“婚前”ではないけれど、万が一に備え、結婚後であっても作るべきなのでしょうか?

「今から作っても遅くはありません。一般的になぜ婚姻前に婚前契約するかというと、民法第754条に“夫婦間でした契約は、婚姻中、いつでも、夫婦の一方からこれを取り消すことができる”という条項があり、夫婦間の契約は婚姻中はいつでも取り消されてしまう可能性があるためです。

そのために、夫婦間となる婚姻前に婚前契約を締結するのですが、もっとも、夫婦関係が破綻した場合には、民法第754条があったとしても、婚姻中にした契約を取り消すことはできないとされております。そのため、結婚した後であっても、婚姻契約を締結するメリットがあるんです」

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
WooRis

トピックスRSS

ランキング