洋服を試着したら口紅がついた…これって罪に問われるの?

WooRis / 2014年1月3日 17時0分

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「フェイスカバーをつけてくださいね」

お店でトップスやワンピースなどの洋服を試着するときに、店員さんから薄手のカバーをもらいますよね。みなさん、きちんとつけていますか?

「面倒だな……」なんて思ってフェイスカバーをつけずに試着して、万一ファンデーションや口紅を商品につけてしまったらどうなるのでしょうか。法律的には何か問われるのでしょうか。

そこで、アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士にお話を伺いました。

■試着する際には、商品としての価値を壊さないように注意

「試着した商品の素材等にもよりますが、基本的に商品に口紅やファンデーションをつけてしまった場合、試着した人はその商品を買い取る必要があります。

なぜなら、試着した人がその洋服を買わなかった場合、その洋服は別の人に売られることになり、そのことをお客さん側も当然認識できるので、お客さんは商品としての価値を壊さないように注意して試着する必要があるのです」

なるほど、本来であれば、買い取る必要があるというわけなのですね。

■不注意でお店の商品に損害を与えると、本来は“不法行為”が成立?

「例えば、試着することでシワや折り目などがつくようなケースは、お店側も当然予想できるので大目にみていると思いますが、口紅の付着まで認めるというのは、一般的に無理があるでしょうね。

したがって、不注意でお店の商品に損害を与えてしまったこととなり、法律上は不法行為(民法第709条)が成立します。そして、お客さんは洋服代金相当額の損害賠償責任を負担し、結果的には“買取り”という形になります(民法第422条の準用により、商品に対する賠償義務を果たした者は商品自体の権利を取得するため)」

商品に口紅などをつけてしまったら、法律的には不法行為が成立し、損害賠償責任を負うことになる……ということに、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

■拭き取ってきれいになる場合や、試着用のサンプル品の場合は免除されることも

「もちろん、洋服の素材上、口紅やファンデーションが拭き取ってすぐ取れそうな場合は、商品の価値を壊したとは言えないので、買い取る必要はありません。

でも、お店がお客さんにフェイスカバーを渡したにもかかわらず、“面倒だな”などの理由でフェイスカバーを使用せず、口紅やファンデーションをつけてしまった時は、お客さんは当然その損害を賠償する必要があります」

ただし「購入する際には新品を出してきて、明らかに試着用のサンプル品であれば、商品を少し汚してもお店に損害を与えたことにはならないので、損害賠償の対象にはならないでしょう」と岩沙弁護士。

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