介護施設で親が転倒したら?弁護士が教える「正しい損害賠償請求」のコツ

WooRis / 2014年6月15日 11時45分

写真

介護施設でのトラブルが増えているといいます。契約前に施設の入念なチェックを怠るべきではないことはもちろんですが、それでもトラブルが起きてしまった場合は、どのような対応をすればよいのでしょうか。

入居している親御さんや祖父母が施設内で転んだり、滑ったりして怪我をしてしまった場合、家族の対応によっては治療費が支払われないケースがあるというのです。

そこで今回は、介護問題に詳しい正田光孝弁護士に、介護施設に入居している家族が施設内で怪我をしてしまった場合、本来なら治療費が支払われてもおかしくないケースなのに、支払われない時の正しい損害賠償請求の仕方をうかがいました。大切な人のために何ができるのかを考えてみましょう。

■損害賠償請求ができるかどうかは家族の“証拠集め”にかかっている

正田弁護士によれば、損害賠償できる事案にするための“証拠集め”が重要になるといいます。

「施設側に損害賠償請求できる事案なのかどうか、まずこちらで把握する必要があります。床が滑りやすくなっていたために転んでしまい骨折したような場合や、麻痺があったり、筋力が落ちているような高齢者を一人で歩かせた結果、転んでしまい骨折したような場合は、治療費、慰謝料などの損害を施設に賠償することができます」

さらに「施設側は、入所者の心身の安全を確保するという安全配慮義務というものを負っています。そのため、施設がこの安全配慮義務に違反したり、施設の行為が不法行為といえる場合であれば、施設側へ損害の賠償を請求することができるのです。

このように、まず施設に損害の賠償を請求できるのかどうかを判断するため、事案を把握することが必要で、また実際に請求する場合には、入所者側が立証責任を負っているため、事実関係、施設側の責任を立証するための証拠を用意しなければなりません」

施設が“安全配慮義務”に違反していると主張するためには、入居者側に立証責任があるので、事故が起きてしまった場合には、家族がどこまで証拠を集められるかが重要になりますね。

■証言や写真、介護記録などの証拠を集める

続いて、正田弁護士に家族としてどのようなことに気をつければよいのかお聞きしました。

「証拠としては、まず、事故の発生状況や、日常的なサービスの様子が重要です。例えば“一人で歩けないのに常に一人で歩かされていた”などの本人の供述や、他の入所者の供述が考えられます。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
WooRis

トピックスRSS

ランキング