もし目の前で盲導犬が傷付けられていたら?どうすべきか弁護士に聞いてみた

WooRis / 2014年9月4日 18時0分

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先日、埼玉県内で盲導犬が何者かに刺されるという、なんとも痛ましい事件が起きました。警察は器物損壊容疑で捜査を開始し、目撃者等からの情報提供を求めているといいます(2014年9月1日現在)。

そこで今回の記事では、愛玩動物飼養管理士や市議会議員として動物愛護活動に努めている筆者が、器物損壊罪などの刑事事件の対処に詳しい、みらい総合法律事務所の正田光孝弁護士に、“もしも同じような犯行をしている人を見かけてしまったときに、私たちがとるべき行動”について、取材してきました。

■盲導犬は、何があっても声をあげないように訓練されているわけではない

今回の事件では、刺された盲導犬が鳴き声を上げなかったことにも世間の注目を集めました。ですが、『全日本盲導犬使用者の会』の声明によれば、盲導犬は何があっても声をあげないように訓練されているわけではなく、純粋に人間を信頼しているその性質から鳴き声を上げなかったと推測される点が指摘されています。

この点も誤解のないように理解しておきたいところです。この事件については、多くの人が心を痛めていますが、前述の同会の声明の中では、模倣犯や愉快犯の出現が脅威である旨も発表されています。

絶対にあってはならないことでありますが、社会として再発を防止するためには、私たちひとりひとりが盲導犬ユーザーを見守る意識と、再発防止にむけた目を光らせることも必要でしょう。

■もし今回のようなケースに遭遇したら?

今回のようなケースに遭遇した場合の対応策について、正田光孝弁護士は以下のようにいいます。

(1)証拠を残しておこう

「まず、今回の事件は、法律上は現状明確に該当するのが器物損壊罪で、そのほかに動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)44条1項違反という罪(二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金)に該当するものと思われます。

これは、愛護動物を“みだりに”殺し、又は傷つけたことが要件となり、盲導犬を傷付けたこともここに当たるとじゅうぶんに考えられます。そこで、こういった現場を見かけた人がとる行動として求められるのは、これらの犯罪の証拠保全です」

見かけた場合には証拠を保全する行動をとることによって犯行を抑制させたり、その後の犯人逮捕の捜査に協力できる可能性が高まるといいます。

(2)犯行の詳細を後で警察に説明できるようにメモしておこう

「具体的には、すぐに110番をして警察を呼んだり、状況を写真に撮ったりすることのほか、現行犯として一般人でも捕まえておくことができます。

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