“おネエ系タレント”だけがゲイじゃない! 『リオとタケル』著者に聞く、日米のLGBT理解の現状と同性婚議論

ウートピ / 2014年10月30日 15時0分

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“おネエ系タレント”だけがゲイじゃない!

セクシュアル・マイノリティーと聞いて、どんな人を思い浮かべますか? いわゆる「おネエ」系? たしかに、彼ら彼女らをテレビで見ない日はないだけに、最初に思い浮かんでも不思議ではありません。しかし、彼ら彼女らのようにセクシュアル・マイノリティーの「特殊性」を武器にして生きる人たちとは別に、外見からはわからない、いわば「普通のセクシュアル・マイノリティー」もいることは、「普通」であるがゆえに、なかなか見えにくいのが現状です。

『リオとタケル』(集英社インターナショナル)はそんな「普通のゲイ」のカップルに取材したノンフィクションです。著者である中村安希さんが、留学先で先生として知り合ったアメリカ人の「リオ」とそのパートナーで日本人の「タケル」。彼らの人としての魅力が、彼らの親族や友人などへの取材も通じて、余すことなく描かれています。そこで、中村さんに本書を通じて伝えたかったことを伺いました。

「LGBTの人がいて当然」のアメリカとそうじゃない日本

――この本を書こうと思った動機を教えてください。

中村安希さん(以下、中村):20代を通して、私自身が人としてリオから大きな影響を受けたからです。単に彼がゲイだったというだけでは、本にしようとまでは思わなかった。彼はそれまでに会ったことのある「ゲイ」、「大学の先生」、「アメリカ人」の、どのイメージからもかけ離れた人でした。そんな自分が魅力を感じる人について書きたかったというのが始まりです。

――本書にはいつどこでカムアウトするか悩むゲイの人々が多く登場します。私はヘテロ・セクシュアルなのですが、私はきっと両親に「女性が好きだ」というカムアウトはしないと思うんですね。しかし、セクシュアル・マイノリティーの人は何かに強いられるようにしてカムアウトしているような気がしますが。

中村:彼らもカムアウトしたくてしているわけではありません。この世の中がヘテロ・セクシュアルを中心に回っている以上、せざるをえない。例えば、「彼女いないの?」とか「いつお嫁さんが来るの?」という会話は日常的に交わされますよね。これを黙って受け入れていては、相手に嘘をつくことになってしまう。その時に、「ちょっと待って。実は違うんだよ」と話すのが、結果としてカムアウトすることになるということです。こういう会話がマイノリティーの人にとって窮屈になっているということは、自分がその立場に立つまではなかなかわからないことかもしれませんね。

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