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糖尿病性腎症で人工透析療法が必要になることも…糖尿病が怖い理由【専門医に聞く】

ウートピ / 2021年7月16日 21時0分

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「まさかの糖尿病予備群…健診で指摘されたら」と題し、糖尿病専門医・臨床内科専門医で、『糖尿病は自分で治す!』(集英社)など多くの著書がある福田正博医師に連載にてお話しを聞いています。

前々回(第14回)から、糖尿病の三大合併症の1つ、「糖尿病性腎症」について尋ねています。

「第14回 腎臓は毎日200Lの血液をろ過する…糖尿病が原因で障害も」では腎臓の働きについて、「第15回 糖尿病の三大合併症の1つ…腎症は怖い病気」では糖尿病性腎症の検査法や早期の状態について紹介しました。今回は、糖尿病性腎症のつらい状態について詳しく伺います。

4期は腎不全、5期は人工透析が必要に

——前回(第15回)、糖尿病性腎症は1期~5期に分類され、1期は異常なしの状態、2期は「早期糖尿病性腎症」で「微量アルブミン尿」(アルブミンとは血液中のタンパク質の主成分)が検出される状態だということでした。では、3~5期とはどういう状態でしょうか。

福田医師:3期は病状がさらに進行し、タンパク尿(第15回参照)が出現した状態です。また、4期は老廃物が溜まってきた腎不全期、5期はさらに進行して「人工透析療法」が必要になる状態です。

腎臓が老廃物を濾(こ)す機能の評価には、血液検査にて、腎臓の糸球体(しきゅうたい。第14回参照)で1分間にろ過された血液の量を示す「GFR(糸球体ろ過量)」という数値を用います。

血液中には、主に筋肉由来の老廃物の「クレアチニン」という物質が流れています。通常は尿中に排泄されていますが、腎臓のろ過機能が悪くなってくるとこれが血液中に溜まり、血液検査で判明する数値が上昇します。最近はこのクレアチニンの数値と、さらに、年齢、性別から簡便な計算式で求める「eGFR(推算糸球体ろ過量)」の数値による評価を重要視しています。

eGFRは健康な場合はおおむね100mL/分前後ですが、腎症の進行とともに低下していきます。60を下回ると腎機能が低下していると評価し、タンパク尿が出ていなくても腎症の3期と見なします。 また30を下回ると4期の腎不全期となります。eGFRが15未満は5期となり、人工透析療法が必要になります。

——タンパク尿が出ていなくても、eGFRという数字で診断するということですね。

福田医師:最近は、タンパク尿があまり検出されないままにeGFRが低下する患者さんが増加しているからです。とくに、高血圧や肥満の症状もある患者さんや高齢者ではその傾向が強くなり、注意が必要です。

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