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うつ病の診断基準、治療法、受診のタイミングは?【専門医に聞く 精神科ナビ・第3回】

ウートピ / 2021年7月29日 21時45分

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体のどこかが痛い、心が苦しい…そんなとき、どの診療科に行けばいいのか、その指針を専門医に尋ねる「この不調、何科へ行けばいい? 診療科ナビ」を連載しています。

前々回からは「精神科」について、京都大学大学院医学研究科准教授で精神科指導医・専門医の田近亜蘭(たぢか・あらん)医師に尋ねています。第1回「うつのときは何科を受診すればいい? 精神科と心療内科の違いは?」、第2回「精神科で扱う病気は?」(第1回・第2回とも文末のリンク先参照)に続き、今回・第3回は身近な病気であるうつ病について、精神科ではどのように治療するのかなどを尋ねます。

うつ病の診断基準は

——第1回では、うつ病を専門的に扱うのは精神科だということ、また第2回では精神科の患者数でもっとも多い病気はうつ病だということでした。では、うつ病は具体的にどのように診断をするのでしょうか。

田近医師:まず、うつ病の診断基準は「気分の落ち込み、気力の減退、不眠などの抑うつ症状がほとんど毎日、2週間以上続いているために日常生活や社会生活に支障をきたしていること」です。誰しも、「今日は憂うつだなあ」ということはありますが、それが極めて強くて自然な回復が難しい場合を指します。

詳細な問診で症状を聞き取って診断します。その際に補助的に、質問紙票という、例えば、うつ病の診断基準の9つの症状をチェックするシートなどを用いることもあります。

うつ病の治療の柱は薬とカウンセリング

——では、うつ病と診断された場合、治療はどうするのでしょうか。

田近医師:主に、抗うつ薬などを内服する薬物療法、認知行動療法をはじめとするカウンセリング、それに生活習慣の改善などを行います。ただし、症状や状態、経緯などによってさまざまです。

うつ病は、感情や気分に関係する神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンが脳で不足することが原因だということがわかってきています。そのバランスを整えるために、まずは抗うつ薬と総称する薬の中から、患者さんの状態に適したものを選択します。これは服用して定期的に状態を診察する薬物療法で、憂うつな気分を改善したり、意欲を高めたりします。

——抗うつ薬には多くのタイプがあると聞きます。

田近医師:これまでにさまざまな種類の抗うつ薬が開発されています。その構造や、薬が体に与える効果の仕組み(作用機序)によって、開発年代順に、三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAといった5つのグループに大きく分類されますが、さらに新しいタイプの抗うつ薬も開発中です。

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