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お金を払ってまで占いに行くのはなぜ? 私たちは「自分の話なんて迷惑」と思っている

ウートピ / 2021年8月26日 20時0分

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『ニューヨーク・タイムズ』を中心に米英の有力紙で活躍するジャーナリストのケイト・マーフィさんの『LISTEN』(日経BP/監訳・篠田真貴子、訳・松丸さとみ)が8月9日に発売されました。

「コミュニケーション」というと、伝え方や話し方ばかりに意識が向けられがちですが、本書は「聞く」に焦点を当てた内容。聞く姿勢とスキルを身につけることの重要性を説いています。

本書の発売を記念して、第1章「『聞くこと』は忘れられている」の一部を抜粋して紹介します。

「自分の話なんて他人には迷惑」だと思う人は多い

本書を執筆するにあたり、私はあらゆる年齢、人種、社会階層の人たちに、「聴くこと」についてインタビューしました。

取材先は、専門家もそうでない人も含まれます。

インタビューの中で、私はよく「あなたの話を聞いてくれるのは誰ですか?」という質問をしました。

すると相手は、ほぼ例外なく、一瞬、沈黙してしまうのです。ためらいですね。聞いてくれる人がいると答えた人は少数派でした。

そして、聞いてくれる相手は配偶者、親、親友、きょうだいなど、1〜2人でした。その上多くは、正直に言うとちゃんと話を聞いてくれる人は誰もいないように思う、と答えてくれました。結婚している人や、友人や仕事仲間が大勢いると言った人でさえもです。

他には、聞いてくれる相手としてセラピスト、ライフコーチ、美容師、さらには占星術師などをあげた人もいました。

つまり、お金を払って話を聞いてもらっているというわけです。牧師やユダヤ教の指導者に話を聞いてもらいに行くと言った人もわずかながらいましたが、聞いてもらうとしても重大局面のときだけ、とのことでした。

「家族や友人に話を聞いてほしいとお願いするのは、相手に負担をかけると思う」

驚くほど多くの人が、そう言っていました。悩みを聞いてほしいというだけではありません。通常の社交辞令や軽い冗談よりも深い話になると、どんな内容であれ相手への負担を心配すると言うのです。

ダラス在住でエネルギー関連株を扱うトレーダーは、会話は軽くしておかないと「失礼だ」と言いました。さもないと、聞き手に多くを求めすぎることになると。シカゴの外科医は、こんなふうに話してくれました。「ロールモデルと見られるようになるほど、部下が増えれば増えるほど、胸の内を吐き出したり、自分の悩みを話したりできなくなります」

携帯電話を見るのは、退屈で面倒な他人の話を聞かなくてすむから

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