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『花束みたいな恋をした』監督が成田凌、黒木華と挑む初舞台【湯布院奇行】

ウートピ / 2021年9月3日 20時0分

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俳優の成田凌さんと黒木華さんが出演する朗読劇『湯布院奇行』が9月28日から「新国立劇場 中劇場」(東京都渋谷区)で上演されます。原作は『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビューを果たした燃え殻さんで、演出を務めるのは、ロングランヒットとなった映画『花束みたいな恋をした』の土井裕泰(どい・のぶひろ)監督(57)。

初の舞台演出に挑戦する土井さんにお話を伺いました。前後編。

キラキラした世界の陰にいる…燃え殻さんにシンパシー

——『湯布院奇行』の原作は燃え殻さんの書き下ろし小説です。なぜ土井さんが演出を手がけることになったのか経緯をお聞かせください。

土井裕泰さん(以下、土井):今年の春頃、TBSの若いプロデューサーから「朗読劇をやることになったので読んでみてくれませんか」と、燃え殻さんの原作を渡されたのがきっかけです。実は、去年のステイホーム期間中に燃え殻さんの小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』を家でたまたま読み、シンパシーを感じるものがあったんです。なので、まず燃え殻さんの小説と聞いてとても興味が湧きました。

いざ読んでみたら、僕らが普段やっているものとは全然違うテイストのもので、燃え殻さんがこれまで書いてきたエッセイや小説とも違う、ある種の幻想文学といった肌触りのものでした。自分自身はここ数年間、映画とドラマの世界を行ったり来たりしていて、もっと自分の可能性を広げたいという気持ちが強くなっていたところでもあったので、「舞台」という初めてのジャンルですが思い切って挑戦してみようと思いました。

——燃え殻さんのどんな部分にシンパシーを感じたのですか?

土井:燃え殻さんは年代としては10歳ほど下なのですが、放送業界で働いている同志というか、ある意味キラキラした世界を裏側から見つめている人間のリアルな感覚や、今自分がいる世界に対する違和感みたいなものを感じられるところですね。そして、僕が去年撮った『花束みたいな恋をした』という映画と、『ボクたちはみんな大人になれなかった』という小説は描こうとしている根っこの部分が近いとも思いました。

——朗読劇『湯布院奇行』はどんな舞台になりそうでしょうか?

土井:なかなか読み解くのが難しい原作で、現実から浮いたような幻想的な世界を描いているのですが、実はベースにあるのは現代人が無意識に抱えてしまっている悩みなんですよね。SNSを通じて常に誰かから監視されているような息苦しさというか、他者からの視線の中で自分というものを演じなければいけないような、今を生きる私たちが抱えているストレスと主人公である作家の「私」が抱えている鬱屈はリンクしているんです。

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