HIV陽性者でもセックスや妊娠はできるの? “世界エイズデー”に知っておきたい感染事情と治療費のこと

ウートピ / 2014年12月2日 12時0分

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HIV感染してもセックスや妊娠はできる

12月1日は「世界エイズデー」です。近年は、東京タワーのライトアップなどで徐々にメジャーとなりつつありますが、まだ「自分にとっては無縁のもの」と感じる人も多く見受けられます。

しかし感染報告数は毎年増加しており、厚生労働省の発表によると、日本国内におけるHIV陽性者が15,812人、AIDS患者は7,203人です。(平成25年エイズ発生動向概要)

そこで現在のHIV感染の状況がどうなっているのか、HIVと共に生きる人々が、ありのままに生きられる環境の実現を目指し活動している特定非営利活動法人「ぷれいす東京」代表の生島嗣氏にお話を伺いました。

パートナーが同性との性的接触を持っているケースも

ぷれいす東京の研究グループではHIV陽性者の生活調査を行っており、2013年7~12月に、1,786名のHIV陽性者にアンケートを配布したところ、1,100名から郵送による回答が得られました。男女比は、男性95%に対して女性5%。感染原因は、同性間での性的接触が多く、異性間での性的接触は少数でした。だからと言って、「私は女性だし、異性愛者だから問題ないわ」と検査を受けないのは非常に危険。

「夫のHIV感染をきっかけに、これまでに知らなかった夫の性生活、夫が他の女性とセックスをしていた、男性とセックスしていた、海外での性行為の過去があるなどの事実に直面したなどの相談もあります」(生島氏)

服薬は1日1回

アンケートの回答によると、HIV陽性者のうち95%は服薬治療を行なっているとのこと。服薬のペースに関しては、HIV陽性者のうち6割が、「服薬は1日1回」と回答しています。

「最近はフリスクくらい小さい薬を1錠だけ飲めば良いものもあるんです。開発がどんどん進化してきて、飲む回数も飲む量も減っていますよ」(生島氏)

1日1錠なら、風邪薬よりもよっぽど少ないくらいです。薬の費用は、ウン十万かかるイメージでしたが、健康保険の適用で5~6万程度、障害認定を受けることで、個々の収入差にもよりますが、だいたい1か月に上限1万円程度におさえられます。

感染後もセックス・出産は可能!?

通院ペースは、回答者のうち半数が「3か月に1度」とのこと。病院では、免疫状態のチェックを行ないます。HIV治療と聞くと、つい大がかりな治療をイメージしてしまいますが、1日1回の服用と数か月に1回の通院なら、仕事や学業にも差し支えはないといえるでしょう。もちろん、入院が必要なケースもあります。15.7%が、「過去1年間に入院経験あり」と回答しており、中には感染に気付かずにいて、体調不良による入院をきっかけに、発症で感染に気付く人も多く含まれているそうです。

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