少女まんが誌『ちゃお』の大ヒット付録はどう生まれるのか? 企画者に聞く、女子60万人の心を掴む方法

ウートピ / 2015年2月2日 12時0分

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『ちゃお』の大ヒット付録が生まれる裏側

『なかよし』(講談社)『りぼん』(集英社)と並び三大少女コミック誌のひとつである『ちゃお』(小学館)。

思春期真っ盛りの少女の機微を描いた『水色時代』、肉親の死を乗り越えスケーターとして成長する少女の姿を描いた『ワン・モア・ジャンプ』など、夢中で読みふけっていたことを思い出します。愛読者だった方にしてみれば、『ちゃお』は少女時代を共にしたいわば親友のような存在ともいえるのではないでしょうか。

さて、そんな『ちゃお』ですが、2014年3月号の付録「ライトボックス」が豪華すぎると昨年ネット上で話題を呼びました。好きな先生の漫画をマネすることができるこの付録に、本来のターゲット層である女子小学生はもちろん、手軽に漫画家気分が味わえると10年、20年ぶりに『ちゃお』を購入する大人が続出したそうです。

大人も思わず欲しくなってしまう付録は一体どこでどのように生まれているのでしょう。そこで訪ねたのは、小学館の『ちゃお』編集部。付録担当を3年務める植田優生紀さんにお話をうかがいました。

おまけの域を超え、今や売上を左右するシビアな存在に

――三大少女コミック誌といえば『りぼん』『なかよし』、そして『ちゃお』というのは昔から変わりませんね。それぞれの発行部数を見ると、りぼんは約20万部、なかよしは約13万部、そして『ちゃお』は約54万部(参照:日本雑誌協会 算定期間2014年7月~2014年9月)とぶっちぎりの数字を誇るわけですが、コミックの質もさることながらやはり付録のクオリティーやセンスも勝因のひとつだと思います。

植田優生紀さん(以下、植田):付録にはかなり力を入れています。最近では、文房具から雑貨、ファッション小物まで各誌が知恵を絞って豪華な付録を付けていますので、限られたお小遣いをやりくりして『ちゃお』を毎月買ってくれる読者のためにも「絶対に欲しい!」と思ってもらえるようなキャッチ―なものを考えています。さらに、「(親に)買ってもらえるものは付録にしない」というのが付録担当としてのモットーです。

――私の記憶にある付録といえば、たとえばレターセットや手帳などで、最近のものと比較してみると当時はあくまで“おまけ”というくらいの立ち位置でしかなかったように思えます。

植田:実は、2001年に日本雑誌協会が規定を変更するまで、付録にできる材質は紙製品のみと制限されていました。今、紙だけで付録を作れと言われたらゾッとしますけど、当時の編集者さんたちはかなり苦労されたと思いますね。2001年以降の『ちゃお』読者とそれ以前の世代で付録に対しての印象が違うのには、そういう理由があると思います。

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