被災地だからこそ、第三者に相談したい 歌舞伎町の「駆け込み寺」が聞く東北の心の声

ウートピ / 2014年3月12日 10時0分

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駆け込み寺相談員が被災地の声を聞く

「たった一人を救う」をモットーに人々の悩みに取り組み続ける新宿歌舞伎町の「駆け込み寺」。前編では設立の背景や引きこもり・ストーカーといった具体的な相談例について紹介しました。現在駆け込み寺の相談員は10名。一体どのような方が相談員をされているのか、引き続き瀬沼さんと井上さんに伺いました。

【前編はコチラ】DV、ストーカー、借金…… 悩みを抱える人を全力で救う歌舞伎町の「駆け込み寺」が聞いた相談者たちの声

元右翼、元ゲイバーのママ……経歴を生かして相談

――相談員の方々がここで働くきっかけなどに興味があります。みなさんどのような経歴をお持ちなのでしょう。

瀬沼:例えば相談員Iですが、彼はある右翼団体に在籍していました。ひょんなことで駆け込み寺の存在を知ってからは名無しで寄付を続けてくれました。その後、私どもが車を必要としていることをホームページで知り、初めて名乗り出て車を寄付してくれたのです。それ以降は相談員として活躍しています。実は相談のなかには反社会的勢力に関するものもあるため、その分野に強いIはとても頼りになります。

また、相談員Hは新宿2丁目で10年間ゲイバーのママをしていました。そこで磨かれたHの「聞く力」は相談者の心を和らげていると思います。相談の中には「2丁目デビューをしたいのだけどどこに行けばいいか分からない」というものや「パートナーから暴力を受けている」という同性愛の方からのSOSもあるため、相談員Hの存在はとても心強いものです。

このように、相談員それぞれの得意分野を生かしできる限りの解決案を提案しています。

東日本大震災を受けて設立した仙台支部では仮設住宅訪問も

――駆け込み寺仙台支部が設立して約2年ですが、歌舞伎町との違いはありますか。

瀬沼:仙台市部は東日本大震災をきっかけに設立しました。仙台支部では通常の相談業務のほか、東日本大震災で被災した方々からの相談も受けています。歌舞伎町と比べると仙台での認知度はまだ劣るため、事務所での相談受付のほか月に1度仮設住宅を訪れ、相談窓口としての認知度を高める活動を行っている段階です。

――たしかに、「気軽に相談してください」と看板にあってもなかなか個人的なことを相談するには勇気がいりますものね。

瀬沼:そうなんです。ですので、仮設住宅ではみなさんと一緒にお茶を飲み雑談を交わすことで「本当に相談していいんだ」と思ってもらうよう心掛けています。相談に来られた方の話を聞くと、狭い土地ゆえ行政を通すと家族や知人に知られてしまう、という懸念もあり、身近な人には相談ができない人が多いということでしたので、「身近な人間ではない」私どもの存在価値というのは必ずあると思います。

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