「女性は弱い部分も人に見せたがる」気鋭の写真家が分析する男女の違い

ウートピ / 2015年11月14日 17時0分

写真

写真家・インベカヲリ★が女性を撮る理由

女性の内面の奥の奥まで見つめ、作品に映し出す。彼女からしか聞けない言葉を引き出し、世の中に表す。そんな女性写真家がいる。インベカヲリ★さん。HPでモデルを募集している彼女の元に、引き寄せられるようにメールをする女性は多い。一度見たら忘れられない作品のインパクトからか、海外のキュレーターからも声がかかり、2012年にはミラノで5ヵ月間の個展を開催したこともある。

モデルとなる女性たちの話を数時間かけて聞き、後日、撮影場所をセッティングする。聞いた話からイメージを膨らませ、そのイメージに合ったロケ場所や衣装を用意して撮影。こうして撮影された作品はまるで映画の一場面のようだ。

彼女はなぜ女性たちを写真に撮るのか。なぜ、女性たちは彼女の写真に惹かれるのか。インベさんにインタビュー取材した。

写真を撮ることで人の人生に触れる

――作品を撮り始めたのはいつからですか?

インベカヲリ★さん(以下、インベ):短大卒業後に編集プロダクションに勤め、そこを8ヵ月ほどで辞めなくてはいけなくなりました。その頃から独学で撮り始めました。その後、アルバイトをしたり映像制作会社に勤めたりして、写真家としてフリーになったのは26歳頃です。

――最初から、話を聞いてイメージをふくらませ、作品を撮るというスタイルだったのでしょうか?

インベ:そう決めて撮り始めたわけではないのですが、もともと人の心理に興味があって、話を聞いて自分の中に湧いた勝手なイメージを撮ろうというのはありました。最初はモデルがいなかったので、セルフポートレートで自分の感情を撮っていました。でもそれだとやっぱり終わりがあるというか。自分以外も撮りたいという理由でモデルの募集を始めました。その頃から話を聞く面白さにのめりこんだと思います。

――話を聞くことの面白さはどういうときに感じますか?

インベ:他人として出会うわけだから、友達や近しい人にも言えないことを初対面でいきなり引き出せることです。共通の知り合いとかがいないからこそ、深い話を聞いたら答えてくれる。日常の中の生々しい本音って、長い付き合いの人だからこそ言わないということもありますよね。幼少期からずっと「女はこういうもの」という型の中で生きているというか、世の中から「女はこう」という影響を受けない方が難しいと思います。だから、人と接するときに「ここまでは見せていいけれど、これ以上は一般的な女の“型”からはみ出るから見せてはいけない」というラインを誰しも感じているんじゃないでしょうか。でも、(取材者として対象者と出会うと)そこを取っ払った話を初対面で聞き出せます。

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