男は育児経験によって仕事効率が上がる 自閉症の娘を持つ父親が語る、幸せに直結する子育て

ウートピ / 2014年4月26日 14時0分

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男は育児経験によって仕事効率が上がる

父親として自閉症の娘・リカちゃんを育てる『リカと3つのルール 自閉症の少女がことばを話すまで』(新潮社)の著者、東条健一さんに、育児、そして自閉症児と向き合うことについて聞いた。

>>>【前編はコチラ】「育児をしない男は損」自閉症の娘と向き合った父親が語る、部下10人のマネジメントに相当する子育て

時間当たりの労働生産性が低い日本

――前編の最後に、「育児をして仕事に戻ってきてからのほうが、圧倒的にパフォーマンスがよくなる」というお話を伺いました。私は働くお母さんたちに取材をすることが多いのですが、ほぼ全員の方が「復帰してからの方が効率的に時間を使えるようになった」と仰います。時短勤務の社員は「お荷物」のように扱われがちですが、そうではない一面もあるだろうと感じています。

東条健一さん(以下、東条):本当にそう思うんですよ。ひとつ言えるのは、男性は残業してもいいと思っているんですよね。残業してもいいっていうのは、締切を伸ばしてもいいということです。でも育児中の女性の場合は、たとえば保育園のお迎えがあるから17時に仕事を絶対に終えなければならない。絶対の締切があってそこに向かってやっていくんだから、それは効率が良くなりますよね。自分も昔は残業が大好きで、勤務日誌に「28時」とか書くのが楽しかった。でも、育児を経験して仕事に戻ってきてからは、それまで残業をしてやっていたすべての仕事が午前中に終わるようになりました。

――そんなにですか(笑)。

東条:多くの人はそういう経験をされていると思いますよ。よく日本の企業は労働生産性が悪いって言われますよね。長時間働く割に仕事の効率が悪いって。統計によればイタリアよりも低い(※)。

(※)OECD(経済協力開発機構)が行っている労働生産性の国際比較調査2013年版によれば、時間当たりの労働生産性の国際比較において、日本は34か国中20位で、購買力平価換算すると40.1USドル。1位のノルウェーは86.6USSドル、4位のアメリカは64.1USドル。イタリアは18位で、46.7USドル。

「家事・育児は幸せに直結する。それを夫が知らなければ、妻は失望する」

――父として育児を行ってみて、「育児について、こんな部分は母親より有利」と思うところはありますか?

東条:そういうことで言うと、100%お母さんが有利だと思います(笑)。やはり自分で出産できないので、その生々しさを実感できないというか……よっぽど努力しないとお母さんと同じスタートラインには立てないと思います。たとえば、子どもが泣いていたらふつうのお母さんだとすぐに抱き上げたりすると思うんですけど、ほとんどのお父さんは「え? どうしたの? どうしたの?」って周りをぐるぐる回っている。実行に移せず、様子を見ちゃうんです。それで「泣いてるよー」ってお母さんを呼ぶ。お母さんからしたら、泣いてるのがわかっているならなんとかしてよって(笑)。

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