女性受刑者の約8割が窃盗と覚せい剤 更生保護施設に聞く、犯罪歴を持つ女性の社会復帰への道

ウートピ / 2014年5月1日 12時0分

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女性受刑者を更生させる保護施設とは

平成25年版の「犯罪白書」(法務省)によると、女性の受刑者は平成24年に2,225人、20年前の約2.4倍に増加しています。そのうち約8割が窃盗と覚せい剤取締法違反で占められています。特に覚せい剤は再犯率が高く、出所後の処遇について課題も多いのが実情です。

彼女たちのなかには、刑務所を出たあとに身元の引受人がいないケースも少なくありません。そんな人たちに一定期間居住場所を与えて、更生を手助けする「更生保護施設」が存在します。国からの委託費で運営する同施設は、全国に104か所あり、そのうち女性が入れる施設が14か所、女性のみを受け入れる施設は7か所となっています。

今回は東京都にある女性専用の更生保護施設の理事長をはじめ、職員の皆さんに入居した女性たちの現実についてお話を伺いました。

不遇な環境が犯罪の引き金に

――更生保護施設に入居されるのはどのような人でしょうか?

理事長の小畑輝海さん(以下、小畑):平均4か月、最大20名が入居していますが、そのうち約4割が覚せい剤関連、次いで窃盗や詐欺などで刑期を終えた人や仮釈放中の人です。家族のもとで、社会復帰を目指すのが通例ですが、家族から見放されてしまったり、そもそも事情があって家族がいない人もいます。

保護司の三浦芳美さん(以下、三浦):入居者全体に言えるのは、学力が低い、根気がない、協調性に欠ける面があるということですね。服役前は働いていない人が多いので、言葉遣いやコミュニケーション能力も低いです。そこを粘り強く繰り返し指導していくのが我々の仕事です。

――覚せい剤をはじめ、犯罪に手を染めてしまう女性に共通していることはありますか?

小畑:ひとつには育ってきた環境のハンデがありますね。厳しい家庭環境から、情操が育つ文化的な教育を受ける機会が少なく、親からの愛情を十分に受けられなかった者が多いと思います。また、なかには虐待を受けてきたという人もいますが、女性は男性に比べてダメージを受けやすく、精神的な弱さが依存を高めるように感じます。それが薬物依存につながっていることも多いのではと思います。

――薬物に手を染めてしまうきっかけはなんでしょうか。

小畑:交際相手や婚姻関係にある男性が原因のケースがほとんどですね。普通であれば誘われても断るところを、男性に依存してしまう弱さや相手に去られて孤独になってしまうことへの不安や恐怖が根底にあるのだと思います。そこを乗り越えられない力の弱さは、やはり育ってきた過程での愛情不足等が大きく関連していると考えています。

人間性の回復が更生をより確かなものにする

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