摂食障害は「ありのままの私で愛されたい」心の叫び 自力で治すのは難しい女性の病を心理カウンセラーが解説

ウートピ / 2014年7月18日 12時0分

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摂食障害は愛されたい女性の心の叫び

潜在患者が多く、正確な数は不明ながら日本女性の100〜150人に1人はいるとも言われる摂食障害。日本では1980年代あたりから患者が急増しており、最近ではフィギュアスケート選手の鈴木明子さんやタレント遠野なぎこさんもその過去を告白しています。主に“やせ願望”へのとらわれが原因として知られていますが、摂食障害は、もともと心に葛藤や苦しみがあり、それが食行動として表面化した病。心のバランスを崩し、正しく食べられなくなる女性が増え続けているのはなぜか。治療に熱心に取り組まれている心理カウンセラー福山裕康さんにお話を伺ってきました。

反抗も非行もできない「いい子」が、摂食障害になりやすい

――摂食障害にかかる患者の性格や環境には、どんな共通点がありますか?

福山裕康さん(以下、福山):摂食障害にかかる患者の性格や環境は様々なのですが、例えば、よくある共通点としては、幼少期に「完璧でなければ愛されない」と思い込んでしまった人が、何らかの挫折をきっかけに発症するようなケースです。人間には生まれながらの“気質”がありますが、摂食障害になりやすいのは、主に「循環気質(愛されたい、注目されたい、という気持ちが強く社交的で明るい性格)」「執着気質(こだわりが強い、完璧主義)」「不安気質(心配症、思い込みが強い)」の3つの気質を持っている人です。その上で、厳格な親がいる環境で育つと、「完璧な子どもでなくては愛されない」という考え方が強化され、本当の自分や思いを押さえ込んで「仮面の自分」を作って対処し始める。心のなかでは、常に「本当の自分」との葛藤があるために苦しいのですね。

――「親」との関係性に原因があるということでしょうか。

福山:それは間違いないです。性格形成は親のもとで行われるからです。といっても、親との関係が悪い子ばかりではなく、むしろ親が大好きで、嫌われまいとして優等生になってしまった子が大変多いです。愛されたいから、親に迷惑をかけちゃいけない、ダメな自分は見せられない、となるわけです。勉強や習い事を頑張って結果を出せば、親に褒めてもらえるため、非常に頑張る。でもその分、「私は何かをしなければ親に愛されない」「ありのままの自分ではダメなんだ」と無意識に思い込んでいくのですね。

――なぜ「食行動」に現れるのでしょうか。

福山:誰にとっても、思春期は葛藤の多い時期ですよね。その時期、反抗も非行もできない子が、摂食障害になるように思います。持って行き場のないエネルギーの発散先が、食行動となるのですね。心の奥には「自分はダメだ」という思いがあり、その不安を解消するために、まずダイエットに走ります。なぜかというと、ダイエットは頑張ればきちんと「数字」として結果が表れるから。それに女の子は、痩せると周りに褒められますよね。痩せると褒めてもらえるので、安心感が得られる。その結果、ストレスが溜まると、どんどん痩せたくなってしまうのです。

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