下着選びには教養が必要! 表参道で開催中の「フレンチ・ランジェリー展」キュレーターに最新事情を聞いてきた

ウートピ / 2014年7月25日 10時20分

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表参道「フレンチ・ランジェリー展」開催

繊細なレース、大胆な色使い、最先端の技術で女性の体をさらに美しく演出するフランスのランジェリー。1880年代から現代までの代表的なランジェリー約150点が一堂に会した「フレンチ・ランジェリー」展が7月28日(月)まで表参道で開催中だ。デザインや機能の変遷とともに、女性の意識の変化、その社会背景をたどる展示となっている。オープニングにはキュレーターである美術史家、キャサリン・オーメン氏が来日。セクシュアリティを愉しむ国、フランスのランジェリー事情を聞いた。

「美しく体を形作るもの」から「個性を形作るもの」へ

ーーフランスの女性が、男性の添え物として美しく着飾るためではなく、自らの意志でランジェリーを愉しむようになった社会背景を教えてください。

キャサリン・オーメン氏(以下オーメン):特に象徴的な出来事があったというわけではありませんが、フランスでは1975年に人工妊娠中絶が合法化されました。それが意識の上で男性と対等になった一つのきっかけではあると思います。60年代後半から70年代の後半にフェミニズム運動が盛り上がり、運動家たちがブラジャーを脱ぎ捨てたこともありましたが、多くの女性はブラジャーに愛着を持っており密かに保存していました。70年から80年にかけて化学繊維のライクラが下着に用いられるようになり、デザイン、機能の幅が広がりました。スポーツには機能的なもの、エロティックな気分の時はそういったもの。「美しく体を形作るもの」から「個性を形作るもの」へと役割が変化したきっかけだと思います。

ーーランジェリーには、デザインや快適性を重視する一方で、「男性を誘惑する」という目的もありますが。

オーメン:もちろんそういった側面もありますが、それが唯一の目的ではなく、女性が自ら選んだランジェリーが、結果的に恋愛を演出する一つの要素になったということだと思います。ここに展示されているランジェリーはどれも魅惑的でありながら、下品さは全くないでしょう? 展示しているのは実際にたくさん生産され、何百枚も売れた実績のあるものです。ロシアで展示を行った際には「お母さんが昔着ていたモデルがあったわ!」と感動していた方もいらっしゃいました。当時、ロシアは海外からの下着の輸入は禁止されていたのですが、水面下で輸入されていたのでしょう。いずれにしても、きちんと鑑賞できるランジェリーです。

ーーフランスでは女性が自ら演出する「セクシーさ」を世代間で受け継ぐ教育が行われているのですか?

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