「仕事に熱心」な人ほど間違いを犯しやすい? 村木厚子さんと“叩きすぎ”社会について考えた

ウートピ / 2018年10月10日 21時1分

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叩くことが目的になっちゃってない? 同じ失敗をしないために必要なこと【村木厚子】

2009年に起きた郵政不正事件で検察による冤罪に巻き込まれながらも、その後、官僚のトップである厚生労働事務次官まで務め上げた村木厚子さん(63)が8月に『日本型組織の病を考える』(角川新書)を上梓しました。

2015年に、37年間務めた厚生労働省を退官した村木さんが、改めて冤罪事件を振り返るとともに、公文書改ざん問題やセクハラ事件など昨今の不祥事を重ね合わせて「日本型組織の病」について考えた内容です。

同書では、村木さんが「ずっと仕事をし続けていきたい」と思っていた原点や女性が圧倒的に少ない職場でどのような思いを抱きながら働いてきたかもつづられています。

大学卒業後、国家公務員となり当時の労働省に入省。日本初のセクハラ研究会を作り、男女雇用機会均等法をいかに根付かせるかなど、「女性政策」に取り組んできた村木さん。女性たちが働きやすくなるためのレールを敷いてくれた”先輩”でもある村木さんにお話を伺いました。

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真面目な人ほど魔がさしてしまう

——村木さんの本を読んで「怖いな」と思ったのが、郵政不正事件で検察が自分たちに都合のいいストーリーを仕立て上げて、さらには証拠のフロッピーデスクも改ざんしてしまった。でもそれは仕事熱心さがゆえに、罪を犯してしまったという部分でした。

実は、私も先日、会社の経理部から「(外注先からの)請求書を早く出して」と言われた際に「やばい、ない」と思って、一瞬「私が代わりに作っちゃおうかな」と思っちゃったんです。「おっと、いけない」と思ってすぐに請求書を手配したのですが、そういう瞬間って誰にでもあるというか、真面目に仕事やノルマをこなそうとすればするほどそういう危険性はあるのかなと思いました。

村木:ね、あるでしょ? もちろんいけないことなんだけれど、こうしたほうが楽だなというときってあるじゃないですか。今回の本のテーマもそうだけど、検察も財務省もやっぱり、すごくプレッシャーがかかっている組織だと思うんですね。

私の事件のときは、検察官は職業人としてはエリートだし、プライドもあるし、そんな中で結果を出そうと思ったときに、やっぱり誘惑に駆られちゃった。取り調べは密室だし、検察の中でのストーリーって、外からチェックが入ることもないんです。役所の中の公文書だって、最初に改ざんできちゃったというのは、やっぱり仲間だけしか見てないという環境だったわけですよね。

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