頑張りすぎは逆効果。仕事で本気を出すための“手抜き”術

ウートピ / 2018年10月12日 14時45分

——仕事をしていると、マイペースに行こうと思っても上司や先輩からブレーキがかかったり、「早く!」とプレッシャーをかけられたりすることもありますよね。そういう“壁になる人”が現れたとき、脇さんはどうやって対処していますか?

脇:相手が役員でも有識者でも、納得できないときは率直に伝えています。「仕事に追われて疲弊している現代人の力になるまったく新しいエナジードリンクを作りたい!」と真剣に考えて開発しているので、社内のちょっとした壁にぶつかったからといって、立ち止まるわけにはいかないんです。

もちろん、自分の意見をはっきり言うと「出る杭」とみなされて徹底的に打たれることもありますよ。だけど、私の気持ちを根底から理解してくれる人が100人に1人いればいいと思っています。

——100人に1人……。なかなか少ないですね。理解されないことにイライラしたりしませんか?

脇:そうですね。20代~30代の頃は、私の考えを否定する99人に反発し、「この人は仕事ができない人に違いない」と決めつけていました。でも最近、気づいたんです。お互いを否定していても、何も生み出さない。

否定的な意見って、みんな意地悪で言っているわけではないんですよ。どの視座で経営を見ているかにもよるし、それぞれ培ってきた仕事のやり方がある。イライラにとらわれないで、それぞれ得意分野を生かして助け合ったほうが建設的だなと思えるようになってきました。

「事なかれ主義」は正しい?

——家庭でも職場でも、脇さんは自分のペースを保ちながら「ここぞ」というところで力を発揮していますよね。でも「仕事は仕事」と割り切って、「事なかれ主義」で進めようとする人も多いように感じます。

脇:忖度するオトナな人ほど上手に振舞いますよね。上司の顔色をうかがって適当に済ませたり、少しでも問題があると事業を中断したり……。でも、本当にそれでいいのかなと私は思うんです。

せっかく時間をかけてつくりあげてきたプロジェクトが、ちょっとしたコミュニケーション不足や、「まぁいっか」という中途半端な諦めで消滅してしまったら悲しいじゃないですか。

「PEAKER」の開発だって上から降りてきたプロジェクトといっても、リリースまでにはたくさんの課題がありました。ペットボトルに入ったエナジードリンクが本当に必要とされているのか、自然派素材にこだわった飲料が求められているのか、何度熱い議論を交わしたことか。上層部や関連部署等からの反論も多々ありましたが、大量の仕事に追われている現代人にはどうしても新しいエナジードリンクが必要だと信じて開発を進めました。信じたことを貫き通すのはしんどいけれど、自分が「事なかれ主義」に染まるのはイヤなので、進むしかないんですよね。

もちろん、それができたのは、お互いの得意分野をいかしてともに仕事を進めてきたチームメンバーのおかげです。一人だと速く走れるけれど、遠くまでは走れない。だから困ったときは積極的に自分の弱みを認めてさらけ出して、自分とは違う力を持っている人の強みを借りる! その結果プロジェクトが成功し、世の中が少しでも明るくなるなら、仕事や家事の手抜きは、もはや手抜きではなく「一つの頑張り方」だと思います。

10月15日(月)特別編として脇さんの働くルールをご紹介します。お楽しみに!
(取材・編集:ウートピ編集部 安次富陽子、文:華井由利奈、撮影:大澤妹)

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