読者の声は“宝の山” 書店販売ナシで実売22万部『ハルメク』の強み

ウートピ / 2018年12月11日 20時45分

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シニア女性向けの雑誌『ハルメク』をご存知でしょうか?

1996年に『いきいき』として創刊され、2016年に『ハルメク』と名称を変更した50代以上の女性をターゲットとした女性誌です。

「そういえば実家にあった気がする」「母親が読んでいる」と思い当たる人もいるのでは?

『ハルメク』は、書店には売っておらず自宅に配送される定期購読のみで22万部*を売り上げ、雑誌以外の通信販売や旅行、イベント、店舗などのサービスを展開してシニア女性の暮らしを丸ごとサポートしています。
*2018年11月号

編集長を務めるのは、山岡朝子(やまおか・あさこ)さん(44)。新卒で「主婦と生活社」に入社し、雑誌の編集長を歴任。2017年7月に株式会社ハルメクに入社し、8月に同誌の編集長に就任しました。

約1年半で実売部数を約1.5倍に引き上げた山岡編集長に話を聞きます。2回目は、『ハルメク』の強みについて伺いました。

【前回】山岡さんが『ハルメク』編集長として期待されたこと

「シニアの悩みや要望にきちんと応える」雑誌

——前回は、「雑誌を立て直すためには、本来その雑誌が読者から求められることにきちんと応えることが大事」というお話でした。『ハルメク』の部数を伸ばすために具体的にどんなことをやったのでしょうか?

山岡:『ハルメク』を「シニアの方が本当に悩んでいること、望んでいることにきちんと応える雑誌」と定義しました。

というのも、歴史が長い雑誌は特に「うちの読者にはこうあってほしい」とか「こういうことに関心があるべきだ」とか、編集部がいつのまにか“読者像”を決めてしまいがちです。

その結果、読者が「知りたいこと」よりも、編集部が「伝えたいこと」を優先してしまう。

例えば、戦争や平和について考えてほしい、環境問題や動物保護について関心を持ってほしい、政治や経済、エネルギー政策などについて問題意識を持ってほしい……とか。

もちろんそれらは大事なテーマだし、それをあえて取り上げていることが雑誌の持ち味でもあるのですが、一方で「読者が知りたいこと」は、もっと身近な生活の悩み解決策だったりする。それに答えるページが少ないと読み続けるのが難しいですよね。

——確かにそうですね。ウートピでも読者に「こうあってほしい」と願うあまり、記事が説教くさくなっちゃうことがあります。息抜きに読んでくださっている読者もいるのに、スマホを開いたら説教くさい記事のオンパレードというのは辛いですよね。

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