この気分の落ち込みは…? 「憂うつな気分」と「うつ病」の違い【心療内科医が教える】

ウートピ / 2019年1月15日 21時45分

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このごろ憂うつな気分が続くなあ、というとき、「もしかして、うつ病かも」と心配になることはありませんか。

心身医学専門医で心療内科医の野崎京子医師に尋ねると、「憂うつな気分は誰にでもあるものですが、長引く、重くなると、自分はうつ病だと思い込む人は多いです」ということです。

「憂うつ」な気分と「うつ病」とはどう違うのでしょうか。うつ病の予防法とともに詳しいお話を聞いてみました。

トラブルがあって憂うつになるのは正常な反応

「仕事で大きなミスをした」「職場の人間関係がつらい」「失恋した」などのトラブルがあると、心配で憂うつな気分が続きます。その反応について野崎医師は、こう説明をします。

「ヒトの脳と体は、自分の身にトラブルがあると、瞬時に気分がめいる、落ち込む、イライラするように働きます。緊張や不安を感じると、自律神経のひとつの交感神経が働いて、脳は覚醒して眠気が起こらず、胃腸は活動をゆるめるため食欲はわきません。心拍数が上がって胸がドキドキし、体温も血圧も上昇して汗をかきます。

しばらくしてトラブルの解決策が見えたとき、また冷静に考えられるようになると、自律神経のもうひとつの副交感神経が働いて緊張や不安が徐々におさまります。

副交感神経はリラックスしているときや夜間に働きます。ですから、リラックスできる時間が増えると心拍数や体温、血圧は落ち着いていき、睡眠がとれるようになって食欲もわくでしょう。こうなると気分も明るくなっていきます。

心身のこうした変容は、ヒトの正常な反応です。一方、うつ病とは、脳や精神の働き、状態が異変を起こす病気です」

睡眠、食事、行動の量や意欲が著しく低下していないか

では、憂うつ感が続くとき、うつ病かもと思うのは早計なのでしょうか。判断のポイントについて野崎医師はこう話します。

「まず、自分の心身の状態を見つめてください。憂うつの原因は何なのか、自分で対処しようとしているか、上司や同僚、友人ら周囲の人に相談できるか、休日は友人と話をする、趣味に興じるなどしているかなどを考えましょう。

また、生活スタイルはどうでしょうか。とくに重要なのは睡眠の状態です。寝つきはどうか、夜中や早朝に目覚める、熟睡できないといったことはないでしょうか。

次に、食欲はあるか、あまりなくても1日3回食べているか、さらに仕事や行動について、量や意欲が著しく落ちていないかなどを自問しましょう。

4・5日の間で憂うつ感が薄れていって生活スタイルもいつもの自分に戻れるのであれば、うつ病ではありません

憂うつ感が1日中や2週間続くとうつ病の可能性も

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