新薬登場で治療しやすくなった! 耳鼻咽喉科専門医に聞く、花粉症のケア最前線

ウートピ / 2019年3月5日 15時1分

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耳鼻咽喉科専門医に聞く、花粉症のケア最前線

花粉症を根治する健康保険適用の治療法があり、先ごろ新タイプの飲みやすい薬も登場したというニュースを耳にしました。

耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)の遠山祐司院長によると、「『舌下(ぜっか)免疫療法』という治療法です。用いる内服薬は液体タイプでしたが、錠剤タイプの新薬が登場して服用しやすくなりました」と話します。

詳しく聞いてみました。

舌下免疫療法の薬に「錠剤タイプ」が登場

「花粉症を根治する方法」のニュースについて、遠山医師はこう説明をします。

「医療機関で花粉を治療する方法のひとつに舌下免疫療法があります。アレルギーの原因となる物質をアレルゲンと言いますが、舌下免疫療法とは、アレルギーの症状を改善、緩和するアレルゲン免疫療法であり、冒頭で話したように、花粉症の根治が期待できます。2014年秋に健康保険が適用になって以来、随分と普及してきています。

冒頭で話したように、2018年6月には、新薬として錠剤タイプが登場しました。舌下免疫療法ではでは、舌の裏から数分、薬を浸透させるのですが、これまで液体タイプのみだったところ、錠剤タイプとどちらかを選択できるようになったのです」

薬の選択肢が増えたとは、朗報です。具体的なケアについては順を追ってこのあと紹介しますが、遠山医師はまず、舌下免疫療法の仕組みを次のように解説します。

「舌下免疫療法は、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎と診断された場合に受けることができます。

症状の根源である免疫に働きかけるわけですが、具体的には、アレルゲンであるスギ花粉やダニを薬で体内に少しずつ投与し、体をアレルゲンに慣らしていく方法です。そうすることで、花粉症のくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目などの症状を改善し、ほかのアレルギー治療薬の軽減に効能が認められています

もうひとつ、これも朗報ですが、スギ花粉症でこの治療を受けた患者さんの中には、ヒノキによる花粉症の症状も軽減したというケースがあります。スギとヒノキの花粉の免疫反応を起こす物質は似ているためです」

舌下免疫療法は、5~12月の間に開始する

スギ花粉に対する舌下免疫療法は、花粉が飛散している時期は開始できないと聞きました。いつどう始めるのが適切なのでしょうか。

「スギ花粉症の場合、スギ花粉エキスを体内に入れるため、花粉症が飛んでいる時期ではアレルギー反応が過剰になる可能性があります。そこでこの治療は、スギ花粉の飛散がおさまる5月以降で、本格的な飛散が始まる前の12月までに開始するのが望ましいわけです。スギ花粉の飛散時期を避けて舌下免疫療法を開始するということです。

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