処方薬と市販薬のちがいは? 耳鼻咽喉科専門医に聞く花粉症ケア

ウートピ / 2019年3月7日 15時1分

花粉症ケアの市販薬を選ぶ際に、用法用量や副作用に注視している人は少ないかもしれません。そこで、選ぶポイントについて、具体的に薬の種類や製品名を遠山医師に聞いてみました。

「花粉症の症状を緩和する市販薬には、『くしゃみ・鼻水・鼻づまりに有効な抗ヒスタミン薬』と、『鼻づまりに有効な血管収縮薬』、また、耳鼻咽喉科では専門外ですが、『目のかゆみや涙に有効な点眼薬』などがあります。

抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水、鼻づまりの緩和ができて即効性があります。かつては眠気が出るという副作用があったのですが、現在は第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる、眠くなりにくいタイプがほとんどです。

第二世代抗ヒスタミン薬のスイッチOTC医薬品として、内服薬では、アレグラFX(久光製薬)、アレジオン20(エスエス製薬)アレルビ(皇漢堂製薬)、エバステルAL(興和)、クラリチンEX(大正製薬)、コンタック鼻炎Z(グラクソ・スミスクライン)、ストナリニZ・ストナアイビージェルSなど(佐藤製薬)などがあります。

血管収縮薬には、エージーノーズシリーズ(第一三共ヘルスケア)、ナザールαAR(佐藤製薬)、などがあります。これらは鼻づまりを緩和しますが、スプレー式の点鼻薬の場合、使いすぎると血管が過剰に収縮して逆に鼻づまりが悪化することがあります。その副作用で受診される患者さんは後を絶たないため、よく注意してください。

また、点眼薬には、アイフリーコーワAL(興和)、アルガードプレテクト(ロート製薬)、エージーアイズシリーズ(第一三共ヘルスケア)、ノアールPガード点眼液(佐藤製薬)、などがあります。

これらのメリットとデメリットについては、パッケージの記載をよく読み、とくに副作用に注意をして薬剤師に相談してから選んでください」

市販の点鼻薬を使いすぎて悪化した事例は遠山医師が説明されたとおり、事例が多くあります。これについては、こちらの記事を参考にしてください。「鼻水、鼻づまりが治らない! 市販の点鼻薬の過剰使用が原因かも【耳鼻咽喉科専門医に聞く】」

市販薬を選ぶ場合でも、まずは医療機関の受診を

「スイッチOTC医薬品は処方薬と同じ成分だから、病院に行かなくてもいいのでは?」という声もあります。遠山医師は次のように答えます。

「まず、その鼻水、鼻づまりが本当に花粉症によるものかを特定する必要があります。風邪、インフルエンザ、副鼻腔(びくう)炎、またほかの病気が原因である場合も多いのです。自分は花粉症なのか、花粉症であれば軽症、中等度、重症などその程度も、耳鼻咽喉科専門医の診察と血液検査などをすればわかります。

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