自分を「本能的に悲劇のドラマを好む生き物」だと思えますか?

ウートピ / 2019年3月7日 20時45分

「ニュースは見ないの?」
「同じ話の繰り返しだからな」
「そうだけど、人はその方が安心するのよ」

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』という映画で、ダイアン・キートンとモーガン・フリーマンが演じる老夫婦がこんな会話をしていました。

本書でハンス・ロスリングが言う、実在しない架空の概念「はるか遠くの、危険な『どこか』」。ここではない数えきれない「どこか」で起きている自然災害や感染症や飛行機墜落がまとめて知らされ、私たちは「どこか」に対して不安を募らせたり、そんな怖いことの起きない「ここ」での暮らしに安堵したり、逆に少しでも不安を掻き立てられるような出来事が身近に起こるとアレルギー反応を起こしたりします。

でも、全ては自分の脳機能のクセを通した反応なのです。

特に大人には耳障りだったり耳が痛かったりするけれど、時代ごとに時おりやって来て「自分を疑え」「既成概念を疑え」とロックなリフレインを鳴らしてくれる本書のような存在は、だから大事なのですよね。

本日の参考文献:
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド・共著、上杉周作、関美和・訳(日経BP社)
(河崎 環)

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