週末の温泉で疲労が増す? 旅先でのプチヒートショックに注意 【疲労の医学博士が教える】

ウートピ / 2019年3月9日 14時55分

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仕事の疲れを癒そうと、週末に1泊の温泉旅行に行くことがよくあります。ところが、疲労医学の第一人者でベストセラー『すべての疲労は脳が原因』(集英社)シリーズの著者の梶本修身医師によると、「ドタバタと1・2泊の旅行に出かけることは、実は日ごろの疲れを増幅するだけです。とくに温泉ではヒートショックやそれに近い症状も起こりやすい」とのことです。詳しいお話を聞いてみました。

移動、暴飲暴食、温泉、観光で自律神経に強い負担がかかる

そう言えば、旅から帰るといつも疲れがどっと出ます。はじめに梶本医師は、疲労の正体について、「自律神経のバランスが乱れることにあります。仕事でも運動でも旅でも同じことで、もっとも疲れているのは自律神経の中枢(ちゅうすう)がある脳です」と説明をします。

次に、週末の短い旅行で疲れる具体的な理由について、梶本医師はこう指摘をします。

「まず、旅先までの移動で疲れます。長距離ドライブでは渋滞にイライラしながら緊張していること、また目から入る情報量が膨大になるため、自律神経に大きな負荷がかかります。自分で運転をしなくても、狭い車中や飛行機、列車で長時間じっとすることは、血流を悪化させて体内の水分量が低下するなどで、同じように疲れます。

また、宿に着いたら、館内や周辺の散策に出かけるでしょう。あれは実は、今夜の自分の寝床が安全かどうかを確認する行為です。つまり、知らない場所では本能的に危険を感じていて、疲労を募らせているのです。

さらに、おなかいっぱいに食べる、お酒をたくさん飲む、買いものをする、観光地を歩き回る、温泉にくり返し入るなどして興奮が続くため、自律神経への負荷は高まるばかりです」

旅先ではとくに1泊目は寝つきが悪くなりますが、それについても、「未知の場所での興奮や刺激の影響と、危険性を察知しているからです」と梶本医師。

温泉でめまいや吐き気などのプチヒートショックに

ここで梶本医師は、温泉旅行での疲れの要因として、「とくに温泉でのヒートショック」を挙げます。

ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所への移動による温度の急な変化で、血圧や心拍が大きく変動して体がダメージを受けることを言います。重症の場合は、心臓発作、不整脈、脳卒中、失神、またそれらが原因となって風呂で溺れるなどで死に至ることもあります。

重症でなくても、入浴中や湯上り後に、めまい、吐き気、おう吐、頭痛、寒気、倦怠感、胃痛、下痢などを経験したことがある人は多いでしょう。『湯あたり』『湯疲れ』という表現がありますが、これらは、プチヒートショックとも呼べる症状です」

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