風邪薬と一緒に飲んでもいい? いつ飲む? 鎮痛剤の疑問を専門医に聞きました【前編】

ウートピ / 2019年3月12日 10時0分

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鎮痛剤の疑問を専門医に聞きました【前編】

頭痛や歯の痛み、筋肉痛がつらいとき、ともかく症状を抑えたくて市販の鎮痛剤を飲むことがあります。月経痛がひどくて毎月服用している女性もいるでしょう。

ただ、「薬に頼らずに我慢したほうがいいの?」、「鎮痛剤はドラッグストアにずらっと並んでいて、どれを選べばいいのかわからない」、「痛みの種類によって使い分けるべき?」などと迷うことは多くあります。そこで、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に鎮痛剤の疑問について尋ねてみました。

鎮痛剤は痛み始めたときに早めに飲む

(1)いつも鎮痛剤を飲むタイミングに迷います。痛みが我慢できなくなってから飲むとよいのでしょうか。

正木医師: 頭痛や筋肉痛、歯痛、月経痛などは「痛みの原因となる物質」が発生してそれを脳で感知することで生じます。「痛み物質」を「プロスタグランジン」と言い、鎮痛剤はこの物質の発生や増殖を抑えて痛みを和らげます。そのため、痛み始めたときに早めに、少なくとも痛みが強くなる前の「痛くなってきたなあ」という段階で服用しましょう。

我慢できないほど痛みが強くなったときは、「痛み物質」が大量に発生していると考えられます。すると、鎮痛剤を服用しても痛み物質を抑えきれないこともあるので、我慢をしないタイミングで飲むことが痛みを強くせずに早く抑える秘訣です。

さらに、月経痛のように痛くなるタイミングがあらかじめわかっている場合は、痛くなる前に飲んでおくほうが有用です。

鎮痛剤と風邪薬を併用してはいけない

(2)風邪を引いて発熱や頭痛があるときに、鎮痛剤とほかの風邪薬を同時に飲んでもよいのでしょうか。

正木医師: 風邪薬には鎮痛成分、解熱成分が含まれているため、鎮痛剤と併用すると、副作用で胃痛、吐き気などが起こりやすくなります。風邪薬と鎮痛剤は同時に飲んではいけません。

(3)鎮痛剤のパッケージには、効能として、頭痛、筋肉痛、月経痛など、複数の痛みが書いてあります。ひとつの鎮痛剤で、体のどの部位の痛みにも効くのでしょうか。

正木医師:鎮痛剤は複数の製薬メーカーから多種多様に発売されていますが、「痛み物質」を抑えるという効能はどれも同じです。つまり、「痛み物質」が原因の頭痛、筋肉痛、肩こり、腰痛、歯痛、関節痛、月経痛、ケガによる痛みなどは、同じひとつの鎮痛剤で効きます。

しかし、胃痛、下痢や便秘による腹痛など、内臓の痛みの原因は「痛み物質」ではないので、鎮痛剤では効き目がありません。胃やおなかが痛いときに鎮痛剤を飲むと、かえって悪影響を及ぼすので飲んではいけません。

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