イソノショックに思うコト。年下夫は女のリスク?【河崎環】

ウートピ / 2019年6月10日 21時45分

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もう元号が変わったのに、私たちをとりまく環境は何かと騒がしい——。それは、私たちが常に今を生きていて「これまで」と「これから」の間で葛藤を繰り返しているからなのかもしれません。

その葛藤や分岐点とどう向き合うべきか。エッセイストの河崎環さんに考察していただく連載「5分でわかる女子的社会論・私たちは、変わろうとしている」。

最終回は、6月13日に新刊発売予定のご自身の著書『オタク中年女子のすすめ #40女よ大志を抱け』(プレジデント社)を通じて、“イソノショック ”について考察していただきました。

日曜の朝に

ネットが「イソノ、イソノ」と騒いでいるので、日本を代表する某アニメの海洋家族に何かあったのかと思ったら、タレントの磯野貴理子さんが24歳年下の夫と離婚したと報道されているのでした。

理由は、年下夫が「やっぱり自分の子どもがほしい」と願ったこと。その瞬間から大人の女性たちはこれを「イソノショック」と名付け、それぞれに思いを馳せはじめたのです。

オンナが自分の知らない世代に期待したこと

社会経験も恋愛経験もこなして成熟したパワーウーマンが、現代的なラブライフのお相手に年下の男性を選んだ。…(中略)…なぜって、年下男子とは既に経済力も社会性も手に入れて自由に生きていける女たちにとって面倒くさくない、かつ充分にオンナノコ気分を提供してくれる恋愛対象だからなのだ。

比較的新しい時代の感覚で男女関係を進めてくれるから、まず七面倒くさい男尊女卑にイラっとすることも、再調教の必要もない。食事を奢られる代償として「キミよりも社会をわかっているオレが教えてあげるよ」的な、ドヤ顔の俺節を聞かされることもない。万が一にも今どき壁ドンとか頭ポンポンとか食らって「こういうのが好きなんでしょう?(俺は分かってるよ)」なんてホラーな言葉を耳元で囁かれ、「どこ情報だよ……」と寒さに凍えたりしなくていい。

年上女をあえて好んでくる年下男性は、そもそも年上女性を対象にしている時点で男女や年齢で上下をつけたがる世間の力学にNOと感じている人たち。だから人間関係の多様性も理解していてセンスが良く、つき合う過程のあらゆる場面で女性側が謎の固定力学に悩まされるリスクをヘッジできるとも言える。

——「オタク中年女子のすすめ #40女よ大志を抱け」(プレジデント/河崎環)

この引用部分の前で、私はそのコラムの根幹となるエピソード「ストライクゾーン半世紀」の女を紹介し、他にもかつて「クーガー女」「ピューマ女」と呼ばれた、年下男を駿足で捕まえるハリウッドの肉食女優たちについて論じました。「ストライクゾーン半世紀女」は、シングルマザーとして27歳上の男性の子を産み育て、子育てが落ち着くと22歳年下の若い男子と付き合い始めたという猛者。「27年差+22年差」で合計ほぼ半世紀よ、と笑う彼女の話は、一度聞けば忘れられないインパクトでした。彼女たちが年下男を求める動機って一体何なのだろう——そんなことを考えながら上記のコラムを書いたのでした。

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