「コレステロール値が高い」と言われたけど…検査結果の見方は?【糖尿病専門医に聞く】 

ウートピ / 2019年6月30日 20時45分

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32歳の女性読者から、「会社の健康診断の血液検査の結果で、『コレステロールの数値が高いから受診を』と告げられました。それなに? なぜ? とがく然としています。詳しく知りたいです」というお問い合わせがありました。

コレステロールは健康にとって悪いというイメージがありますが、「悪玉と善玉があるらしい」、「脂肪のかたまり?」、「どこにあるの?」、「卵に多いというアレ?」など、情報の断片を見聞きしたことはあっても、「その正体は理解していません」と話されています。

そこで、糖尿病専門医・臨床内科専門医でふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)の福田正博院長に尋ねると、「放っておくと年齢や食生活によって数値が悪化し、心臓や脳の命に関わる病気をまねくこともあります。これを機に、コレステロールの実体や改善のための食事など、適切な知識と対策法を得ておきましょう」ということです。そこで、3回に分けて詳しく聞いてみました。

コレステロールとは脂質で、過剰だと血管の壁に蓄積する

Q1:コレステロールとはいったい何なのでしょうか。その実体を教えてください。

福田医師:ヒトの体内に存在する脂質の一種です。脂質とは、コレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)、リン脂質(レシチンなど)などの総称であり、その構成成分である脂肪酸(リノール酸、EPAなど)などを含みます。

血液中のコレステロールの20~30%は食事でとり入れられ、70~80%は肝臓でつくられていて、その量や割合は体内で調整されています。

Q2:コレステロールというと体に悪い物質というイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか。

福田医師:よくそう言われるようですが、体に悪いと考えるのは間違いです。結論から言うと、「体に必須の栄養成分だけど、過剰になると血管壁に蓄積して病気をまねく」という解釈が適切です。

コレステロールは細胞膜の成分になり、また、女性ホルモンや男性ホルモン、ステロイドホルモンなどの各種のホルモン、ビタミンD、さらに食事でとった脂質やビタミンの吸収を助ける胆汁酸をつくる材料となります。つまり、コレステロールは細胞の働きの調節や栄養素の吸収などに関わっている、実は体に必要な物質で、栄養成分です。まずはその点を理解しましょう。

悪玉は血管壁にたまって血管を硬くし、善玉は血管を掃除する

Q3:コレステロールには役割があるということですが、「悪玉」と「善玉」があると聞きます。どういうことでしょうか。

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