『成功者K』で自分の顔写真を使ったのはなぜ?【山崎ナオコーラ・羽田圭介】

ウートピ / 2019年7月17日 20時45分

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7月6日、東京堂書店(東京都神保町)にて山崎ナオコーラさんの新刊『ブスの自信の持ち方』(誠文堂新光社)の先行発売を記念したトークイベントが開催されました。

対談のお相手は、山崎さんのデビュー当時から15年以上交流があるという、作家の羽田圭介さんです。「『顔』を出しながら作家活動をすること」をテーマに、写真を撮られることへの想いや、なぜ顔を出すのかについて語り合いました。

ウートピではその一部を編集し、3回にわたってお届けします。今回は、羽田さんがテレビやメディアに出演する理由やなぜ本を売りたいと思うのかについてトークが展開されました。

テレビやメディアに幻想を抱いていた

山崎:羽田さんがテレビに出るのは、販促活動のためですか?

羽田:今は違いますね。出始めの頃、芥川賞を取る前は「芸能人が本を紹介してくれれば売れるだろう」とテレビやメディアに幻想を抱いていました。映画化・ドラマ化されるか、芸能人のお墨付きをもらうか、大きな賞を取るか。本が売れる要素ってその3つくらいかなと思っていたんですよ。でも、決定打がよくわからないんですよね。

実際、芥川賞の受賞と、テレビ出演が同時期だったので『スクラップ・アンド・ビルド』(文藝春秋)はそれなりに売れたのですが、期待が外れることもままあって。テレビの宣伝効果ってそんなにないと気づきました。

山崎:そうなんですね。

羽田:それまでメディアに出ていない人が出たら話題になりやすいとは思います。けれど、よく見る人が出て来て少し本の宣伝をしても、その本について真面目に話をしないと効果がないです。なので、テレビに出るのは販促活動よりも、僕が主観的に現場で何を感じるか体験するため。取材と気分転換ですね。あくまでも自分から見える世界を見たいだけなので、視聴者にどう見られるかはあまり気にしていないです。

自分の顔を表紙にはしたくなかった

羽田:ナオコーラさんは顔写真をイラストにしていた時期がありましたよね。その方法いいなと思いました。

山崎:でも羽田さんは自分の顔を表紙に……。

羽田:『成功者K』(河出書房新社)ですよね。あれは、編集者の方が……。今更こんなことを言うのは何ですが、僕は顔を出したくなかったんですよ。あんなにデカデカとした顔写真使うなんて、頭おかしいじゃないですか(笑)。それに僕は自分の顔が恥ずかしいとか、自信のあるなしの自意識とは関係なく、顔を覚えられたくないという気持ちがあるんです。

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