弱者や少数派には意義がある【山崎ナオコーラ】

ウートピ / 2019年8月6日 21時1分

写真

山崎ナオコーラさんの新刊『ブスの自信の持ち方』(誠文堂新光社)が7月10日に発売されました。ところで、「ブス」の自信の持ち方……というタイトルを見て、どう思いましたか?

誰だって、ブスと言われるのは嫌です。ブスだから~と自虐するのも嫌です。でも、「ブスって言わないようにする」だけでそのモヤモヤは解消されるのでしょうか。

ブスという言葉で人を傷つけようとする人の背景には何があるのか。ブスという罵りを許してきた社会にはどんな問題があるのか。容姿に自信がない人が傷つかずに生きるにはどうすればいいのか。

本書は、ブスという言葉を使わずには議論できないこと、考えられないことがあると気づかせてくれます。山崎さんと、ブスについてたっぷり語り合いました。

社会を変えなければいけない

——自分が「ブス、ブス」と言われてきて、見た目をよくすることでそれを解決しようとしてきた人ほど、他人の容姿に厳しくなったりしますよね。だからこそ、ブスをテーマにした本って、「こうすればキレイになるよ」とかそういうテーマが多かったように思えます。ブスってこんなに切り口があるものなのかと驚きました。

山崎ナオコーラさん(以下、山崎):デビューしてから15年間、ため込んできたものが全部放出されたんだと思います。

——最初にブスについて考えたのは、いつごろなんでしょうか?

山崎:ブスって言葉が私にとって身近になったのは、デビューしてネットに「ブス、ブス」っていっぱい書かれたころからです。そこから始まったと思います。当初は単純に容姿をよくする努力をしないといけないんじゃないかと思ってしまって、どちらかというと自分が悪いんじゃないかという受け取り方をしていました。

でも、「自分は悪くない」「ブスって言う人のほうが絶対に悪い」と考えて始めて、それで「社会を変えなければいけない」というふうに徐々に徐々に変わってきた感じです。

——本を読むと、最初はブスと言って罵ってくる男性への宣戦布告かと思ったのですが、最後のほうでは、「ブスと罵ってくる人は、社会的な刷り込みでそういうことをしてしまっている」というところまで踏み込んでらっしゃいましたね。問題は社会であると。

山崎:私は「ブスと罵ってくる男性が加害者で、これは男性対女性の問題だ」とはとらえていなくて、だから敵は男性じゃないというのを書きたいと思ったんです。罵ってくる人のことは憎んでるけど、男性のことは憎んでいない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング