世界中にスタバがあるのはラクだけど…職場に苦手な人がいるのも多様性

ウートピ / 2019年8月2日 21時1分

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イギリス在住の保育士でライター・コラムニストとして活躍するブレイディみかこさんによるノンフィクション『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)が6月に発売され、発売1カ月で累計3万6000部を突破*しました。
*2019年7月24日現在。

本のタイトルにもなっている「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、イギリス南部の都市・ブライトンに暮らす、日本人の母(みかこさん)とアイルランド人の父の間に生まれた「ぼく」がノートに書いた言葉。

名門小学校に通っていたものの、元・底辺中学校に進学した「ぼく」が、貧困や格差が絡み合った複雑な人間関係や自らのアイデンティティについて悩んだり迷ったりしながらも軽やかに壁や分断を乗り越え、成長していく姿がテンポ良く描かれています。

ブレイディさんに3回にわたって話を聞きました。

【第1回】子供の「節操のなさ」を見習いたい
【第2回】「いじめられる非があるから」とみんなが思った途端、正義が暴走する…

「私が私で生きていいよ」が多様性

——「多様性」もテーマの一つだと思います。里帰りのエピソードで、「YOUは何しに日本へ?」と息子さんにしつこく聞いてくるおじさんの話がありました。「日本人であることを」を唯一のアイデンティティにしている排外主義的な人って外国人の友達とかいないんですかね? 友達がいたらとてもそういう態度にはならないと思うのですが……。

ブレイディみかこさん(以下、ブレイディ):やっぱり「多様性」って身を持って学んでいくものなので、いくら本を読んでも身に付かないですよね。いくら本で読んで、「日本人というのはこういう顔をしています」と書いてあっても、実際に目の前に来て、「ああそうか」というのと違うじゃないですか。だから、多様性は身を持って学んでいくものなので、周りにそういう人がいない人は、なかなか分からないのは仕方ないのかも。

私が保育園に勤めていたときも、親が白人のイギリス人で、友達の行動範囲も全部白人しかいないところにいる子供は、慣らし保育で、私のところに連れてこられても泣くんですよ。こんな顔をした人は見たことがないから。「この動物なに?」「この生き物なに?」っていう感じなんですよね。

そうなったら、私が慣らし保育するのは無理だから、白人のイギリス人の保育士にチェンジしてもらうんですけど、その子がずっとそうかっていったら、そうとは限らない。

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