私が海外別居婚を選んだ理由。「夫」なら堂々と会いに行けると思った

ウートピ / 2019年8月1日 20時45分

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働く女性のキャリアを支援する株式会社LiBの副社長、永井裕美子(ながい・ゆみこ)さんは、いわゆる“バリキャリ”の女性です。

大手メーカーに新卒入社し、アメリカ名門私立のコーネル大学に企業派遣留学。修士課程を修了し、帰国後は社内のグローバル人材育成や人事制度の改革を担いました。それから、いくつかの外資系企業で人事本部長や執行役員を歴任し、現職にいたります。

精力的に働き続けてきた永井さん。そのプライベートを支えてきたのは、家事を担ってくれる夫の存在だといいます。

最近でこそ「専業主夫」「大黒柱女子」といった役割分担も見かけるようになってきたけれど、永井さんご夫婦がそのチョイスをしたのは、20年以上も前のこと。

いったいどんな思考や仕組みのブラッシュアップを経て、その心地よい暮らしを続けてこられたのか? 全3回にわたって、お話を伺いました。

恋人ではなく夫なら、堂々と会いに行けると思った

——20年以上、“専業主夫”と暮らす永井さん。まずは、お二人のなれそめから聞きたいです。

永井裕美子さん(以下、永井):彼とは、企業派遣留学中にアメリカの大学院で出会いました。彼は個人留学で、経済学の博士課程に通っていたんです。私が30歳、彼が29歳のときですね。

——相手のどんなところにひかれたのでしょうか? 近くに日本人がいることの安心感でしょうか。

永井:なんというか、純粋で、とても興味深い人だったんです。たとえば花を買いに行って、元気な苗としおれた苗があったら、ふつうは元気な苗を買いますよね。でも彼はしおれた苗を手に取って「元気に育ててあげよう」と言うような人。一緒にいると心が癒されるなと感じます。いまでも、私がバタバタと忙しくしていても「桔梗の花が咲いたから、ベランダを見て」と声をかけてくれるので、気持ちがほっと切り替わる感じなんです。

——素敵……! 旦那さんは、働いた経験は?

永井:もともとは銀行員でした。でも、アメリカで出会った彼は大好きな勉強に没頭しているだけで、競争社会の“切った張った”などとは無縁。博学で利他的な彼からは、とてもよい影響を受けました。私は、先に帰国することが決まっていたので、出会ってわりとすぐに結婚を決めたんです。

——どうしてそのタイミングで結婚になったんでしょう。とりあえず遠距離……と考える人のほうが多そうです。

永井:彼はいままで出会った人とはまったく違って、とにかく興味深かったため、この人と関係を続けるにはどうしたらいいかを考えたんです。「友人がアメリカにいる」という理由では会社を休みにくそうだけど、「夫がアメリカにいる」だったら堂々と会いに行けそうだと思って(笑)。人事を学ぶために留学して、戻ってから会社でやりたいこともたくさんあったから、仕事を辞める選択肢はまったくありませんでした。もともとイメージしていた結婚とはまったく違う形だけれど、別居婚をするのが一番合理的だった、という感じですね。

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