暑いのに足とおなかが冷たい…「夏の冷え」の原因と対策【臨床内科専門医に聞く】

ウートピ / 2019年8月9日 20時55分

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夏のかんかん照りが続くころは暑さ対策ばかりに気持ちが行きがちですが、女性の不調に詳しい臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長によると、「実のところ、女性の夏の疲れの悩みとして多いのは、夏バテとともに、『夏の冷え』が挙げられます」ということです。思いあたる女性は多いのではないでしょうか。そこで、夏の冷えの原因と対策について、尋ねてみました。

低い温度設定の冷房に長時間身を置くことが原因

はじめに正木医師は、夏の冷えの原因について次のように指摘します。

「もっとも多いのは、自分で温度設定が調整できない冷房の効いた空間に長時間、身を置くことです。オフィスや通勤電車、街のショッピングセンターやスーパー、レストランでは、利用者に暑いと思われないために、低めに温度設定をしています。短時間なら快適に思う場所でも、長時間の滞在では、足からじわじわと冷えてきます。とくに毎日長時間を過ごすオフィスでは、冷えて当然だと想定しておきましょう。

次に、冷たいドリンクや食事です。熱中症対策として冷たいスポーツドリンクを適量飲むのは推奨されますが、朝から晩までいつも冷たいドリンク、冷たい麺類などの食事ばかりを食べていると、内臓が冷えます。すると、胃腸など消化器官から熱が奪われて、本来持っている消化吸収の機能がダウンし、夏の冷えによるつらい症状が生じます。

また、皮膚の露出度が高いファッションは冷えに直接的に影響します。冷房のもとでは皮膚の表面が冷気にさらされ続けるため、抹消血管の血流を悪化させます」

女性は筋肉の量が少ないので冷えやすい

「夏の冷え」は女性に多いと言うことですが、どうしてでしょうか。

「1日に消費するエネルギーの約60%は、筋肉が作り出しています。その筋肉量は、女性は男性より約10%少ないため、その分、熱を発しにくいわけです。

また、27歳の女性の患者さんの例ですが、オフィスのユニホームがひざ丈のスカートと半そでブラウスで、冷房設定温度が25度の中、終日デスクワークに従事していると言います。『スーツを着た男性の社員が多くて外出先から戻ってくる人は汗だくのため、冷房の設定温度を高くしてほしいとは言い出せない』と悩んでおられます。こういった環境の女性は多いと思われます」と正木医師。

室内外の気温差に自律神経が対応しきれずに疲れる

「夏の冷え」では、どういう症状が出るのでしょうか。正木医師は次のように挙げます。

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