残暑バテでぐったり…疲労医学の医師が教える「してはいけない」習慣

ウートピ / 2019年8月27日 21時45分

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残暑とは名ばかり、厳しい暑さが続き、どう対処していいのか考えあぐねています。夏バテや熱中症対策に良いと言われることをあれこれと試していますが、気晴らしにもなりません。

そこで、東京疲労・睡眠クリニックの院長でベストセラー『すべての疲労は脳が原因』(集英社)シリーズの著者でもある梶本修身医師に尋ねると、「世間でよく言われている方法は、医学的に根拠がないこと、また、CMや感覚的な伝聞に影響されているだけの場合があります。適切なケアを日常生活で継続して試みてください」ということです。そこで残暑バテの対処法について、何がどう良くないのかを、日常生活編と睡眠編の2回に渡り、具体的に尋ねてみました。

スタミナドリンクで隠れ疲労に、ウナギで胃腸の不調も

今回は、夏バテ対策と思って実践している次の食事、入浴、運動法について、梶本医師にそれぞれ、適切か否かと、医学的に根拠が認められているケア法について教えてもらいましょう。

(1)夏バテがつらいときはスタミナドリンクや栄養ドリンク、仕事でがんばらないとならないときにはよく、エナジードリンクを飲んでいます。

梶本医師: スタミナドリンク、栄養ドリンク、エナジードリンクで疲労が回復するという医学的な根拠はありません。

これらにはカフェインと微量のアルコールが含まれていることが多く、一時的に気分を高揚させて、疲労が軽くなったように感じさせるだけで、疲労を本質的に改善するものではありません。むしろそういう錯覚によって、疲労を隠して蓄積させることになりかねないのです。これを「隠れ疲労」や「疲労のマスキング」と呼び、継続するととても危険です。

では疲労改善に効果が認められている食品を、梶本医師に次の解説で紹介してもらいましょう。

(2)滋養強壮や疲労回復にと、週末にはウナギを食べています。

梶本医師:ウナギが滋養強壮や疲労回復になるという医学的な根拠はありません。ウナギは脂質を多く含み、高カロリーでビタミンA・Bも豊富なため、かつて日本が慢性的に栄養不足だった時代には栄養源として活用されていました。ですが現代の日本人は日ごろから栄養価が高い、カロリー過多とも言える食事をしているため、ウナギを食べたからといって栄養の補給になる、あるいは疲労を回復することにはなりません。

夏バテの代表的な症状に胃腸の不調がありますが、暑くて疲れているときにウナギをたくさん食べると、消化不良、胃重、胃痛、下痢や便秘などで、逆に胃腸の機能が悪化し、疲労をもたらす可能性が高くなります。また、その不調を調節しようとして自律神経が過剰に働き、脳疲労をまねくことになりかねません。

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