ずっと見て見ぬフリをしてきた…「子育てとばして介護」することになった私が思うこと

ウートピ / 2019年9月14日 15時1分

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妊娠・出産・子育てをすっ飛ばして、義両親の介護をサポートすることになった体験をつづった島影真奈美(しまかげ・まなみ)さんによるエッセイ『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)が9月13日に発売されました。

「介護」という言葉を聞いても「そういえば親が祖父母の介護をしている」「親は元気だし、取りあえず今は大丈夫」と思っている20代や30代の読者も多いのではないでしょうか?

ライター・編集者として働く傍ら、大学院にも通い、夫と忙しくも充実した日々を送っていた島影さんですが、立て続けに認知症と分かった義両親の「介護のキーパーソン*」をなりゆきで引き受け、「介護」という三足目のわらじを履くことになります。島影さんに3回にわたってお話を伺いました。

*介護のキーパーソン:介護をしていく上で中心となる人で、医師や介護支援専門員(ケアマネジャー)などと協力する際の窓口となり、介護方針を決めていく上で重要な役割を担う人。

介護は思ったより身近な問題だった

——『子育てとばして介護かよ』は2018年9月からnoteで連載中の「別居嫁介護日誌」と「毎日が発見ネット」の連載原稿に加筆・修正したものだそうですね。ウェブ連載は、読者の反応がダイレクトに届くと思うのですが、反響はいかがでしたか?

島影真奈美さん(以下、島影):同世代や年下の友人・知人から「実は……」と介護の悩みや、親の老いへの不安を打ち明けられる機会が急に増えました。

義父は現在91歳、義母が88歳なんですが、私の両親は父が75歳、母が68歳と一回り以上年齢が離れています。その意味でいうと「親の介護」はまだまだ遠いようなイメージもあったし、実際に介護が始まってからも、同世代の友達にはなかなか話せずにいました。いきなりそんな話をされても、相手も困っちゃうだろうなって。

ところが、いざ介護の話を書き始めたら、あちこちで「実は、うちの親がこういう状態で悩んでいる」「今度、実家に帰ったときに親の老後や介護の話をしたいんだけど、どう切り出せばいいのか分からない」と聞かれるようになりました。「誰かに相談したいけど、誰に相談したらいいか分からなかった」って、まさに介護が始まったばかりの頃の私とまったく同じで、「そうそう!」といきなり話が盛り上がるわけです。

想像していたよりずっと介護は身近なもので、悩みに直面している方の年齢の幅も広いことを改めて実感しました。

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