ずっと見て見ぬフリをしてきた…「子育てとばして介護」することになった私が思うこと

ウートピ / 2019年9月14日 15時1分

——友人や知人と、なかなか介護の話はしないかもしれないですね。私自身の話で恐縮ですが、両親の介護については頭のどこかで考えないようにしています。「まだ大丈夫だろう」と目を背けている部分はあるのかもしれないです。

島影:私もそうでした。夫の両親の年齢を考えると、いずれ介護の問題が浮上するだろうなとうすうす思っていたけれど、特に家族で話し合うこともなく。夫が結婚前から「親が年を取っても面倒を見ない。親にもそう言ってある!」と宣言していたこともあって、ずっと見て見ぬフリをしてきました。その結果、ある日突然、介護に直面することになってしまうという(笑)。

——本も「義母からの電話」という突然の始まり方でしたね。

島影:今思うと、電話がかかってきた時点で義母の様子がちょっとおかしかったんですよね。でも、当時はその“予兆”を思い切り見逃しています。その後、いよいよこれはマズいぞと確信するやりとりもあるんですが、今度はどう対応しようか迷っているうちにどんどん時間がたってしまい……。最初にあれ? と思ってから、もの忘れ外来クリニックを受診するまで結局、1年以上かかっています。

介護はいつやってくるのか予測がつきません。だから、「元気なうちに家族でしっかり話し合っておきましょう」なんて言われたりもしますが、それはそれで難しい面もありますよね。話の切り出し方を間違えると「何で今、そんなことを言われないといけないの?」と親にムッとされたり、「親の財布をあてにするな」とヘンなお説教をされる羽目になったり。親子ゲンカになってしまうことも珍しくありません。

——そうですね……。

島影:親を心配し、よかれと思って話をした子どもの立場からすると、腹が立つかもしれませんが、立場を置き換えてみると、親がノーを突き付けるのは自然な反応だとも言えるんです。

例えば、親から「あなたの年齢なら、転職するならあと5年以内ぐらいかしらね。結婚のことを真面目に考える必要があるでしょ。せめて2人は子どもが欲しいだろうし、だったら出産は早いほうがいいわね」なんて言われたらイラッとしません? いくら親とはいえ、私の人生に口を出すな! と。

——思います!

島影:親も同じように、頭にくるのだろうと思うんですよ。親としてのプライドを傷つけられた怒りもあれば、自分でも「老い」に対する不安をうすうす感じていたからこそ、カチンとくるケースもあるのかもしれません。かといって、「親が不機嫌になるから」と、完全に目を背けてしまうと、ある日いきなり介護の荒波に放り出され、大変な思いを……という可能性もあります。

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