におう汗とにおわない汗の違いは? 臨床内科専門医が教えるケア法

ウートピ / 2019年9月12日 20時45分

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毎日汗でぐだぐだ、残暑バテ、秋バテ、夏バテならぬ汗バテと言いたい日々が続きます。汗には汗なりの働きがあるそうですが、なんとかにおいだけは避けたいところです。そこで、臨床内科専門医で女性外来がある正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に、汗対策について詳しく聞いてみました。

発汗は体温調節のために必要不可欠

はじめに正木医師は、汗の役割について、次のように指摘します。
 
「汗には、体温を調節する役割があります。体温や皮ふの表面温度が上昇すると、自律神経の働きで発汗し、その気化熱で体温が下がります。つまり、汗は健康にとって必要なもので、汗が出ないと体温がこもって上昇し、熱中症など重篤な病気になりかねず、とても危険です。

汗がうっとうしいのはよくわかりますが、まずは、汗のその働きを理解しておくと、少しは不快感も軽減されるのではないでしょうか。そのうえで、汗による肌トラブルやにおい、大量の汗による不快感へのケアを行いましょう」

確かに、汗の健康に対する有用な働きを思い出すと、「仕方がないか、出ないと困るし」と言う気分にはなります。

汗腺には2種類あり、質も成分も分布部位も違う

汗は生体としての正常な反応で、それゆえに運動時、入浴時、興奮時、食後、暑いときなど体温が上がった場合には大量に汗をかくということです。次に正木医師は、汗のにおいを説明するにあたり、「汗を分泌する汗腺(かんせん)は、『エクリン腺』『アポクリン腺』の2種類があります」と言い、種類について次のように整理します。

・『エクリン腺』……サラサラとした汗を分泌する。その汗の99%は水分でそれ以外のほとんどは塩分。おもに体温調節のために発汗させる。手のひらや足の裏以外の、ほぼ全身に分布する。

・『アポクリン腺』……タンパク質や脂質を含んだベタベタと白く濁っている汗を、毛穴を通して分泌する。とくにわきの下に多く、耳の穴、おへそ、下腹部にも分布する。

無臭のサラサラ汗と、不快なにおいがするベタベタ汗

さらに正木医師は、この2種類の汗はにおいが違うことを説明します。

『エクリン腺』から分泌されるサラサラとした汗そのものは、無色無臭です。ただし、皮脂や古くなった角質、あかなどと混じり合い、それを皮ふの表層に存在する常在菌が分解して酸化すると不快なにおいを発します。すっぱいようなにおいです。

一方、『アポクリン腺』から分泌されるベタベタな汗は、タンパク質や脂質が含まれているため、汗特有のにおいを発します。それに加えて、サラサラな汗と同様に、常在菌が分解、酸化して、ワキガ臭のようなにおいを発します。つまり、ベタベタ汗のほうはさらににおいが強いわけです」

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