転職後、すぐに妊娠。復職を支えてくれたのは“制度より風土”だった

ウートピ / 2019年9月12日 21時45分

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開業前からライフネット生命保険株式会社で働き、現在は執行役員を務める片田薫(かただ・かおる)さん。マザーズ上場時には、従業員代表として“東証の鐘”を叩いたというほど、ライフネット生命保険とともに育ってきたメンバーです。

そんな彼女は29歳のとき、会社の立ち上げと前後して、妊娠が発覚。当時まだ企業として動きはじめたばかりの社内で、創業者から「自由に産休・育休制度をつくっていい」と任されます。

片田さんは、どのように子どもがいる親のための制度を整えていったのか? かたちばかりでなく、本当にニーズを押さえた制度をつくるためのマインドを伺いました。

妊娠が分かったとき、不安は?

——まずは、片田さんが妊娠に至るまでの経緯を聞かせてください。ライフネット生命保険が正式に開業する前から働いていらっしゃったということは、かなり中枢の社員だったはず。開業前後の忙しい時期に妊娠されて、仕事との両立に不安はありませんでしたか?

片田薫さん(以下、片田):そうですね……正直に言うと、妊娠するとどうなるのか、あまり具体的なイメージができていなかったんだと思います(笑)。当社が開業したのは2008年5月で、私が入社したのはその前の2月。まだ国から保険会社としての認可も下りておらず、創業メンバーと一緒になって「とにかく私たちが目指す新しい保険の在り方を世に広めるぞ」という意気込みを持ちながら、仕事を進めている状況でした。

その一方で、プライベートでは、結婚して5、6年が経っていたので、その1年前から妊活を始めていて。ライフネット生命保険に入社する際にも「もしかしたら近いうちに妊娠するかもしれません」とは伝えていました。でもなかなか授からなかったので、子育ての不安をリアルに感じるところまでたどり着けていなかったのだと思います。周りで働きながら育児をしている方もいなかったから、ある意味、向こう見ずに突き進めたというか。

——なるほど……! つい不安ばかりが先行しがちなので、逆によかったのかもしれませんね。

片田:そう思います。ありがたいことに、妊娠してからも体調を崩すことはほとんどなくて。ひどいつわりになったり、切迫流産などの心配をしたりすることもなく、妊娠前と同じペースで働き続けられました。デスクワークばかりで運動不足だと感じたときには、麹町から池袋あたりまでの7キロ弱、歩いてみたりして(笑)。

——スーパー健康ですね、すばらしい。では、実際に妊娠してからも、ひとまず出産までは働き方に変化がなかった?

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