「まずは自分の人生を面白がってみる」大人が子どもたちにできること【内田也哉子】

ウートピ / 2019年9月15日 12時1分

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「死なないで、ね……どうか、生きてください……」「今日は、学校に行けない子どもたちが大勢、自殺してしまう日なの」

亡くなる2週間前の2018年9月1日、窓の外に向かってそうつぶやいていたという樹木希林さん。そんな母の言葉をきっかけに娘の内田也哉子さんが、不登校について考え、対話し、その末に紡ぎ出した言葉をまとめた『9月1日 母からのバトン』(ポプラ社)が8月2日に発売されました。発売から1カ月たち、累計発行部数は8万部を突破。各所で話題を呼んでいます。

内田さんが母・希林さんから受け取ったバトンのこと、子どもに対して私たち大人ができること、「樹木希林の娘」として生まれたことについて……伺ったお話を3回に分けてお届けします。

まずは大人が自分の人生を面白がってみる

——私自身は独身で子どもはいないですが、友達や知り合いの子どもと接することもあります。何よりかつては自分が子どもだったことを考えると、不登校の子どもはもちろん、そうでない子に対しても大人としてできることは何だろうな? と考えます。内田さんは、大人が子どもたちにできることって何だと思いますか?

内田也哉子さん(以下、内田):どんなことができるか……。自分の子どもや、周りの子どもに対して、私たちが大人として、一人の人間として、いかに自分の人生を楽しめているか、面白がっているかという姿を見せることではないでしょうか。それによって、何か希望のようなものを託せるのではないかと思います。

そして、「外にはもっといろんな世界が広がっているよ」「今まで生きてきた数年の間だけでは計り知れないような考え方や未来が、君の人生にはあるんだよ」ということを伝えるためには、一人ひとりの大人がまず、「絶対にこうでなければいけない」という強迫観念から自由になる必要があると思います。

——周りの大人が楽しそうにしていることは大事ですよね。

内田:私は、日本の小学校に転校してきた頃に、無視されたりいじめられたりしたことがあるんです。一番つらかったのは、休み時間でした。

それである日、母に「みんなが集まって盛り上がっているときに、一人でいなきゃいけないのがつらい」という話をしたら、「バカね、あなたは一人で面白そうなことをしてればいいのよ」と言われました。「例えば、本を読んでうれしそうにしていたら、『なになに?』って向こうから興味を示してくるのが人間なんだから」って。「あなたにはテクニックがない」と、逆に怒られたんですよ(笑)。

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