「自分の運命を面白がらなきゃ」樹木希林の娘に生まれて…【内田也哉子】

ウートピ / 2019年9月16日 12時15分

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「死なないで、ね……どうか、生きてください……」「今日は、学校に行けない子どもたちが大勢、自殺してしまう日なの」

亡くなる2週間前の2018年9月1日、窓の外に向かってそうつぶやいていたという樹木希林さん。そんな母の言葉をきっかけに娘の内田也哉子さんが、不登校について考え、対話し、その末に紡ぎ出した言葉をまとめた『9月1日 母からのバトン』(ポプラ社)が8月2日に発売されました。発売から1カ月たち、累計発行部数は8万部を突破。各所で話題を呼んでいます。

内田さんが母・希林さんから受け取ったバトンのこと、子どもに対して私たち大人ができること、「樹木希林の娘」として生まれたことについて……伺ったお話を3回に分けてお届けします。

子育ても家族も「こうでなければいけない」はない

——8月9日に樹木さんのロングインタビューを収録した『この世を生き切る醍醐味』(朝日新書)も発売されました。内田さんも母・樹木さんについてのインタビューに答えていらっしゃいますが、母と娘の関係や家族のことで悩んでいる人も少なくないので、そんな方たちにとっても指針になるのではないかと思います。

内田也哉子さん(以下、内田):母は、「血縁ほど厄介なものはない」とよく言っていました。考えてみれば、どんな家族も、「血がつながっているから」「家族だから」という思いが強いだけに、ちょっとしたことでボタンの掛け違いというか、関係がこじれてしまうことがあるのではないかと思います。

母はそれを分かっていたからこそ、たとえ家族であっても決して深入りしないようにしていたんだと思います。

——そんな樹木さんの態度に対して「寂しいときもある」とおっしゃっていましたね。

内田:肉親は、近いからこそ、お互いに期待しすぎちゃう部分があるのだと思います。だからこそ、母は私から見たら冷たく感じるような距離感をあえて取っていたのだろうなと。

——内田さんもお子さんに期待しすぎてしまうことはありますか?

内田:大学生が2人と小学生が1人いますが、一番下の子どもにするような心配を、上の子にもしてしまうんです。「ご飯は食べたかな?」とか、ご飯を食べたら食べたで、「ちゃんとバランスよく食べているかな?」と気になってしまう。私の場合は期待のしすぎだけではなくて、注目のしすぎというのもありますね。

母にも「もっと放っておきなさい」「あなたは過干渉だから、そのうち子どもをつぶすわよ」と口酸っぱく言われていました。それでも、どうしても気になって干渉をしてしまうので、長男は小学校が終わった12歳の時にスイスに留学させ、長女はイギリスに行かせました。

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