ムリをしていた40代。できないことは「ゆるそう」と思えるようになるまで

ウートピ / 2019年9月20日 14時45分

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『キッパリ!』などの著書を持つ、上大岡トメさんの新刊『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)のインタビュー。

最終回は著者である上大岡トメさんが考える、「老いをゆるす」とはどういうことなのかをお聞きしました。

できることを伸ばしていく

——「40代まではめちゃめちゃ『老い』に抗っていた」とおっしゃっていましたが、具体的にはどんな感じだったのですか?

上大岡トメさん(以下、トメ):常にもっと動きたいという気持ちがありました。とくにバレエがわかりやすいのですが、痛くても疲れていても、自分の身体を顧みずにずっと練習をしていましたね。

——常に右肩上がりで伸びていくというのは、ある程度の年齢を超えると難しいですよね。

トメ:そうなんです。怪我も増えるしね。でも、それが「老い」からくるものだとは認めたくない。もっとがんばれば、もっとできるようになると、無理をしていたのが40代でした。

でも、「老い」について知れば知るほど、プログラミングされているものだから仕方がないと、受け入れられるようになっていきました。とはいえ、何もしないのは嫌だから、スローにしていく努力はしようと。もっとがんばれるではなくて、できないことも「ゆるそうよ」と思えるようになりました。

——世の中、ゆるされないことが多すぎるので、自分だけでも自分をゆるしてあげたいですよね。

トメ:この本が発売されてから、もう何年も会っていない友人から本の感想のメールがたくさん届きました。年代的に管理職の立場で、20〜30代の人たちの上に立って仕事をしている人がほとんどです。体力的な部分で無理がきかなくなってくる年代なのは仕方のないことなのに、それを努力が足りないからだと自分を責めていたと。でもこの本を読んだらみんな一緒なんだと気持ちがラクになったという感想ばかりでした。

——精神論でがんばるという考えは、世代的なこともあるんでしょうね。

トメ:たしかに、私たちがバリバリ働いていた20〜30代は、合理性よりも精神論が尊重された時代です。みんな寝る間も惜しんでがんばって、努力をすれば報われてきた世代とも言えるかもしれません。

もちろん、ときにはがんばることも大切ですが、50歳を過ぎたら、そろそろ「無理すればできるはず」ではなく、「やれることとやれないことを自分の中ではっきりする」ほうがいいと思います。できないことはさっさと諦めて、できるところを伸ばしていく。それでいいのではないでしょうか。

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