選ぶのは「悪い」こと? 会社も社会も変わるために必要なこと【青野慶久×川崎貴子】

ウートピ / 2019年9月26日 20時0分

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婚活サイト「キャリ婚」を主宰する川崎貴子さんが「令和の共働き婚」をテーマにそれぞれの分野で活躍するプロと対談する連載。第1回目のゲストは、夫婦別姓訴訟でも注目された「サイボウズ」社長の青野慶久(あおの・よしひさ)さん(48)です。全3回。

社会が変わっていくのを見るのが面白い

川崎貴子さん(以下、川崎):先の参院選でも選択的夫婦別姓は争点の一つになりました。青野さんの夫婦別姓訴訟を見ていて感じたのですが、行動することで世論も動くし、社会が変わっていくんだなあと実感しました。

青野慶久さん(以下、青野):いろいろな人が注目してくれて、世論も随分動きましたし、今は政治家も動きまくってますからね。そうやって社会が変わっていくのを見るのが楽しいし、面白いですし、自分の生きがいの一つにもなっている気がします。

選ぶのは「悪いこと」と思わされている

川崎:一方で社会や会社にイノベーションを起こしたい、変えたいと思ってもなかなか変わらないと思うことも事実で。イノベーションを阻むものがあるとしたら、それは何だと思いますか?

青野:僕は小さい頃からの「成功体験の積み重ね」だと思います。

例えば、日本では一律に6歳か7歳で小学校に入りますよね。でも中にはものすごく勉強が得意な子もいれば苦手な子もいる。算数が得意な子もいれば、国語が得意な子もいる。「国語は3年生だけど、算数は1年生の授業を受ける」という子がいてもいいと思うんです。でも、日本の教育は一律にみんなで同じことをやってそれに沿っていくことがよしとされている。

宿題も、自分で「これをやりたい」と選択するのではなくて、先生から与えられた宿題をやる。与えられたことをきちんと実行すれば、先生や大人から褒められるけれど、「この宿題は簡単すぎて嫌」とか「今日は釣りに行きたいから嫌」と言うと「ダメなやつ」という烙印(らくいん)を押されるんですよね。

川崎:もしかしたら釣りの才能があるかもしれないのに……。

青野:自分が選択したい選択肢を選ばせてくれないし、選ぶことは「悪いこと」で、与えられた選択肢に応じることが「良いこと」と、子供の頃から訓練される。だから、選ぶことに消極的になってしまって主体的になれないのだと思います。

川崎:それなのに社会に出て、急に「君の意見は?」「過程はいいから、結果を出して」と言われても、出せないですよね。

青野:いきなり「あなたは何をしたいの?」と言われても、「え?」となりますよね。それに子供の頃から、先生の顔色を見ながら生きてきているから他人の目が気になって仕方がない。

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